『爆痛みか物語』
第74爆章

コエダメ
激痛レベル
★★★★★

「だいじょうぶ?」
痛い…
大丈夫なわけないさ〜
でも、我慢しなかったら帰してもらえない。
ひたすら我慢…
気が遠くなるとは、こういう感じなのね〜
いったいいつまで耐えればいいの〜
時間にして、1時間弱。
「終わりましたよ〜」
うなずくのが精一杯のみか。
「着替えて、泌尿器科の外来の前で待ってて下さい。
きむりん先生から、お話がありますからね。」
仕事途中で抜けてきたので、パリッとスーツに着替えたが気分はどんよりのまま。
しかも、下半身が何とも言えない違和感で、埋め尽くされていた。
何で、こんな事になっちゃったんだろうか…
かなりネガティブモードに入り、マイナス思考のコエダメへ浸かりそうだった。
ここは総合病院。
外来は午前中だけなので、暗く静かな待合いは、みかのその時の気分に
あまりにもマッチんぐしすぎていた。
待合いの椅子に座り、はぁっ〜とため息をつく。
頭の中をかけめぐる様々な事…
誰かに、すがりついて泣いたら救われるのかな。
フッと笑えた目には

涙がいっぱいで、泣いてる場合じゃないのに…

と、きむりんを待っていた。

戀戻る黎次