『爆痛みか物語』
第70爆章

どんより
悲痛レベル
★★★☆☆

カテーテルを体に入れる。

緊急事態のように、きむりんは看護婦に指示を出し
処置が何時からできるかを聞いていた。
「先生、2時からできるそうです。」
「みかさん。
2時から、1階の放射線科でカテーテル入れますからね。
ちょっと、お腹すくけど食事はやめてください。
水分はたっぷり取ってください。」
はい。
仕事抜けて来てるんで、時間も少しあるし出直していいですか?
「いいですよ。」
みかは、気が重くなりながら、車に乗った。
この時の気分は『どんより』がビンゴだろう。
上司に電話をして、午後から半休をもらう事にした。
会社へ戻り、簡単に事務の係長に説明をして
広げたままの机を片付けて、半休の届けを書いた。

そろそろ時間だな…
カテーテル入れるって、痛いのかな〜


どうやってやるんだろう。
午後になり、けだるさも出てきていた。
病院の駐車場へ車を止めて、放射線科を目指した。
いつもの明るいみかは姿形もなく、会社の人にも笑顔のつもりで挨拶したが
ひきつってただろうなぁ…
ドキドキよりも、ひたすらどんよりして、受付を済ませた。

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