『爆痛みか物語』
第39爆章
疑惑
興奮レベル
★★★★★
「大丈夫ですか?」
ケースワーカーは、みかの怪し気な言動に疑惑を抱いたのだろう。
義務教育中の児童を保護しなくてはいけないというケースワーカーの正義感。
つっこまれたが、言っちまったもんは何とかしちゃうのがみかなわけだ。
いつしか営業で鍛えた
“なめらかなトーク"
が始まっていた。
それでも、心配そうにしてくれていた。
わざわざ来てくれたが、この提案に
『のった!』
とは口が裂けても言えなかった。
ケースワーカーは
「何かあったら相談にのりますから、また呼んでください。」
そう言って部屋を出て行った。
せっかく持って来てくれた案内書をみつめて、
ぐちゃぐちゃにしてゴミ箱に捨てた。
熱が出て熱くなってるのに、興奮して余計に熱くなっていた。
ふっ〜
病院の白い壁が冷たく感じられた。
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