『爆痛みか物語』
第37爆章

施設
悲痛レベル
★★★★★

ヘルパーの斡旋。
話はそこから始まった。
家事を代行してもらえるシステムで、
時給換算で代金を支払うしくみだそうだ。
ただ、
子供が見ず知らずの人が家の中に入り、
作った物を食べるかだとか、
代金も安いわけではないという問題もある。
息子は大人に媚びる事をしない。
知らない人が見れば、何て無愛想な子供なのだろうと思うだろう。
しかも当時中学2年生の反抗期+思春期真っ盛りでんがな〜
難しいなぁ〜と思った。
ヘルパーが無理となると残る選択は施設。
説明が始まった。
施設と言えばタイガーマスクの
『ちびっこハウス』
だったかが思い浮かんできた。
親がいるのに、施設に預けるなんて絶対にいやだ!!!
ケースワーカーは穏やかに話をしてくれていたけど、みかは…

いやだ

いやだ

いやだ

いやだ

いやだ


いやなもんはいやだぁぁぁぁぁ〜

ひたすら、頭の中にこだましていた。
何で病気になんかなっちゃったのよ〜
くやしくて
くやしくて
くやしくて
こんな時だけ現れる神様を恨む気持ちになっていた。

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