『爆痛みか物語』
第19爆章

SOS
激痛レベル
★★★★★

カーステから流れるラジオも耳に入らなくなってきた。
やばい
あと少しで会社なのにぃ〜
SOS〜
不安と痛みの中、みかは美希に電話してた。
「おっは〜」
いつも通り元気な美希の声に、みかは変な安心感が持てた。
美希〜
お腹が変
さすがに、いつものノリとは違うので、いつになく緊張感が漂った。

「どうした〜」
痛いぃぃぃ〜
「どこにいるの?」
車ん中
「…じゃなくて〜あのね〜!

みかちゃんっ!!!
(美希は怒る時、みかに“ちゃん"付けをする)
はい
「えらい素直じゃん!マジおかしいら〜(三河弁)今どの辺よ?」
1号線越えたとこ
「そんなんで仕事できんのかよ!なんで出てくんだよ〜」
明日の段取りあるし〜営業車だし
「そんな事言ってる場合じゃないら〜」
確かに美希の言う通りだ…
「仕事なんてどうにでもなるんだから!すぐ医者行け」
美希と話す事も辛くなってきていたが、
電話がつながってると思うと、どうにもなんないが心強かった。

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