激痛人生劇場


○ピッキング4 110
部屋に入っても、まだ安心は出来ない。
もしかして、どこかに隠れてはいないだろうかと。
気になったのがベランダと風呂場だった。
そ---と、ベランダを覗く。
とりあえず、人影はなかった。
今度は、気を落ち着かせて、玄関の方を振り向く。
ん?よく床を見てみると、泥のついた足跡が付いていた。
土足で部屋にあがってるやがる!!
気になるのは、あとは風呂場だ。
心臓はさらに脈打つ。
ドク

ドク

ドク

ドク

友達に電話し、その後生まれて初めての110番。
警察に電話している時の自分の声がうわずっているのが分かった。
声に、少し震えがあった。
たぶん数分なんだろうが、長い、早く来て欲しい。
『ピンポ-ン』
最初に友達が駆けつけてくれ
その後、交番の警官が駆けつけてくれた。
心がやっと落ち着いた。

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