激痛ヘルニア物語
第212話

試験外泊 我が家その2
(安心感度レベルA)


外泊とは言っても、普段の生活においては、コルセットを外せる訳ではありません。
腰に対して、かなりの緊張感を伴っているのも事実です。
あの手術前の痛みを知っているだけに、何かあったらやばいと思うからです。
コルセットは寝る時だけ外せるので
唯一、寝る時があのコルセットの圧迫から逃れられました。

我が家でくつろぎながら、テレビをイヤホンでは無く
スピーカーから聞くことができた事が嬉しかった。
病院食では無く、好きな食べ物を好きなだけ食べられるのが嬉しかった。
朝、検温の為看護婦に起こされなく、好きなだけ寝られるのが嬉しかった。
何もかもが、嬉しずくめの我が家。
早く、早く退院したい思いが募ってきたのです。

そして一夜が明け、なんら問題も無く、試験外泊が終わりを告げました。
病院に戻り、先生にもう退院しても問題ないと思う事を伝えました。

「じゃあ、退院の日程を決めましょう」
トントン拍子に退院の日程が決まっていきました。

そして退院日を迎えました。

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