激痛ヘルニア物語
第206話

リハビリ チャレンジ
(激痛度レベルなし)


それは。
片足で、立つだけの事。
たったそれだけの事。
単純な事。
しかし、これが全くと言っていいほど出来なかった。
正常な足で立てなくなっていたのです。
そう、なんでも無いと思っていた足で立てなかったのです・・・


この片足で立つ事は、リハビリメニューにあったものですが
最初聞いた時は馬鹿にしていました。
そんな簡単な事、させてどうすんだ?
まぁ、そのくらいやってやろうじゃ無いか。
そういった意気込みで、片足で立って見たんです。

あれ。

えーーーーーと。

ちょっと待ってね。

もうちょっと待ってね。

もっと待ってね。

はげしく待ってね。

す、すんません。
出来ません。(泣)

何度チャレンジをしようが、どれだけ時間をかけようが出来ませんでした。
平衡感覚が、無くなっていたのです・・・

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