激痛ヘルニア物語
第108話

そこは手術室
(激痛度レベルなし)

『手術室』そこは扉を開けて入っていくものと思っていました。
テレビで手術室へ運ばれるシ-ンを見ていて、そう思ったのですが
連れていかれた場所は、なんか窓のようなものが見えるところでした。
これから手術を受ける人が『はっし〜』本人である事を確認し終えると
看護婦によりストレッチャ-から窓に放り投げるように運ばれました。
そして、お世話になっている看護婦より
「はっし〜さん、がんばってね〜」
と激励をされ、 背中に違和感を感じた為ふと下を見た時です。
なんじゃこりゃ!?
下を見るとそれは、黒くて、ゴワゴワしていたのです。
その黒くてゴワゴワした正体はベルトコンベアでした。
まるで流れ作業のように、運ばれていくと
そこには、テレビでもよく見たことのある風景がまっていました。
ここが手術室なんだと。
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