激痛ヘルニア物語
第106話

手術前の思い
(激痛度レベルなし)

眠い。眠い、眠いが我慢する。
今にも落ちそうである。
でも、見たい、ここまで来たからにはどうしても手術室が見たかった。
こんなに苦労してやっとの手術である。
自分の目に記憶になにかを残してやりたいと思った。
手術着を来て自分のベットで、呼ばれるのをじっと待つ。
寝て目が覚めれば手術が終わっているはずである。
でも、目が覚めなかったらどうしようと、どうしても考えてしまう。
手術が怖わくない訳ではない、とうしょうもなく怖い。
人の体を切るものである為常に危険はつきまとうだろう。
でも、怖がっていてもしょうがない。
手術が終われば、そう夜には痛みがきっと無くなっているはずと・・・
「はっし〜さん、じゃあ行きますか」
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