投稿レポート982
投稿No.982  投稿者/ミイ  2006/02/25

牛肉

上京して学生をしていた時のことです。
私は一人暮らしでお金がなく、スーパーではいつも半額の品を狙っては買っていました。
当時付き合っていた彼もまた貧乏学生で、一緒に買い物に行ってはよく見切り品などを買っていました。

本格的に寒くなってきた12月頃、冬ということで、スーパーには「あったか鍋」コーナーが出来ました。
彼と二人で、食べたいねーといいながらいつもは通り過ぎるだけだったんですが、その日、「すき焼き鍋セット4人前用」が半額で売られていたんです。
キャンペーン中ってこともあってか、牛肉増量で。
二人で舞い上がり当然買うことに。
帰って早速食べることになりました。肉を一枚取り出し、「見て見てー牛だよ!」っと彼に見せて喜んでると彼が、牛肉って緑色してんだぁ…って。
言われてみればそんな気もしたけど、まあこんなもんだろうと気にしませんでした。
わりしたの甘い香りが食欲をそそり、肉の奪い合いをしながらおいしく食べました。
彼はかなりお酒を飲んで、そのうち寝てしまったんです。
私も後方付けをして寝ようと思ってキッチンに立ちました。
しかしなんかふらふらして手が震えてきたんです。
私は、お酒を飲まなかったので、酔ったわけじゃないし…。気にしながらも洗い物をしました。
後片付けも終わって、寝ようとしたんですが、今度は脂汗がドバーッと出てきたんです。
なんかヤバイよ…と思ってるうちにものすごい腹痛と吐き気。
尋常じゃない痛さの下痢で水のように垂れ流し、そのうち体が熱くなって39度まで熱が出ました。
彼も起きて心配してくれて、病院へ行くことになったんですが、10分置きにはトイレに行かずにはいられない状態だったんで外に出れず…。
2日間ほぼトイレの中でした。体力奪われぐったりなのに寝てられず、ついには高熱と疲れと痛さで
天井に大根を見ました。幻覚見るなんてもう終わりなのかと怖くなり、朝一で病院へ行きました。
検便と採血をしました。2,3日経ったら結果が出て、異常があればもっと早く連絡しますね。と言われ帰宅。
その夜、さっそく病院から電話がありました。早過ぎる…。
すぐ来て下さいとのこと。声が焦っていたので怖くなり、彼に付き添ってもらいました。
検査結果は、食中毒O-168でした。
「牛肉、緑だったしなぁ」と言う彼の言葉と、俺もこうなるのか…という不安そうな顔を、牛肉を見るたび今でも思い出します。
その数日後、同じ鍋を食べた彼もO-168にかかってしまいました。
本当凄まじかったです。3日で7キロ減・・・。

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