投稿レポート933
投稿No.933  投稿者/ばたあし金魚  2005/11/01

鍋 … できたて

中●●民●和●に住んでいた時のこと。
学校が休みの時は皆自分の国に帰ってしまって、寮にはあまり人が残っていない。
その冬休みの時、日本人は私を含めて3人しか残っていなかった。
現地の人と結婚して、語学を勉強しに学校の寮に入っていた日本人男性からお呼びがかかり、
残った3人でご飯を食べよう、という事になった。自分が作るから、食器だけ持って来いと言われた。
時間になり友人と2人で彼の部屋へ行き、彼自作の鍋を食べた。
あまり親しくなかったのに、まぁ日本人同士楽しくしたいのか、と勝手に理解してた。
鍋には野菜がたくさん入っていて、出汁もちゃんと出ていて、豚肉らしい肉もふんだんに入っていた。
「これは何の肉ですか?」「食える肉だよ、ちょっと灰汁が多いな」と言われたので、
私は「何の肉だ?豚かな?」と思いつつ、折角のご招待なので、食べた。
当時は肉は貴重品だったので、ご馳走して貰うのは悪いから、割り勘にしようとした。
しかし彼は「いいから、いいから、楽しかったからいいよ」と「大人」だった。
食事も終わり部屋に戻り友人と話しをした、「意外にいい人だったね、美味しかったし」と話し合った。
翌日、友人と自由市場に買い物に行く途中、学校の門を出て、ふと側溝を見ると、
頭と皮だけになった猫が2匹捨てられていた。山羊や鶏のさばいた後はよく捨てられていたから、
グロには思わなかったけど、猫なんて珍しいと思った。
その翌日から休暇に帰国していた連中が徐々に戻ってきた。
その中の1人が、私に「今日学校の食堂でお昼を食べたら、食堂で皆で飼っていた猫が2匹いなくなってた」
と言った。「うん?猫 そういえば校門の側溝に死体があったよ、まだあるよ、きっと」と言うと、
彼女はその猫を大変可愛がっていたので、すぐ見に行った、そしてしばらくして泣きながら私の部屋に来て、
「死んでたよ、あの子達だよ、皮だけになってた、誰か食べたんだよきっと 酷い!!」
「あんまりかわいそうだから埋めてきた」と言った。私たちは「かわいそうだね〜よく慣れてて可愛いかったのに」
と慰めた。翌日、学校が始まり、食堂の人と可哀想な猫の話しをしていた。
そしたら彼が来て話しに加わった。私が「●●さん、猫さばかれて捨てられてたんですよ、●●さんも可愛がってたでしょ?」
「おう、そうか、けどあの猫俺がさばいたんだけどな」と言った。
「はぁ?さばいた?って何?食べたんですか?可愛がってたじゃないですか?」
「そうだよ、食うために手なずけてたんだよ、お前らだって美味しいって食っただろ」


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