あれは私が高校生の頃、もう10年程前の話です。
母が一時期入院する事になってしまいました。
我が家は私・姉・妹と、三人姉妹なのにも関わらず、当時、私達姉妹は殆ど料理経験がなく、
母の入院期間中の食事は主に父が作ってくれていました。
と、ある土曜日。
学校から帰宅すると、姉がなにやら張り切って料理本片手に台所に立っています。
姉が作ったのはミートローフでした。その日の夕食はもちろんミートローフ。
初挑戦にも関わらず、予想に反して非常に美味でした。家族みんなに評判が良く、姉は得意気です。
が、大量に作りすぎたためミートローフは二日間に渡り我が家の夕食のメインを飾ることに。
まぁおいしいからいいんです!
日曜日もみんなでおいしくミートローフを頂きました。
そして月曜日。
まだミートローフが余っています。
姉自慢のミートローフは私と姉のお弁当のおかずとなりました。
高校生だった私。仲の良い友人達と、机をあわせてお喋りしながらの楽しいランチタイムです。
当時はミートローフなんてこ洒落たものをお弁当に入れてくる子などいなかったため、当然注目の的です。
「ひと口貰っていい?」という友人達に、快くOKする私。
が、ひと口食べ「なんか変わった味だね〜」とのコメント。
そうかな〜?おいしいと思うんだけど…。そう思いつつ私もひと口パクッ。
…ネチャ。…??
「…く、腐ってる!!」
季節は秋。夏でもないのになんで…!?色々な思いが瞬時に頭を駆けめぐる中、
うぷっ!!…身体が危険を察したのか、かつてミートローフだったものを力いっぱい拒絶してきます。
もはや挽肉の食感はなく、ねちねちのネバネバです。
というか糸ひいてます。
…が、味見をした友人達は既にしっかり租借し飲み下した後です。
私がはき出すわけにもいかず、気合いで飲み下しました。
涙目で弁当箱に目をやると、「かつてミートローフだったもの」がまだ二切れも居座っています。
残すと怪しまれると思い、出来るだけ噛まずに飲み物で流し込みつつ…なんとか完食しました。
幸い友人達は、自分達が口にした物がミートローフでは無くなっていた事に気付いていない様子でした。
その後、私自身は無事だったのですが、友人の1人が「なんかお腹が痛い」などと言いだし、
その子が翌日登校する姿を見届けるまで肝を冷やし続ける事となりました…。
ちなみに姉は口に入れる前にミートローフの異変に気が付き、被害を免れた様です…。
聞くところによると、姉は電子レンジの中にミートローフを保存していたとの事…。
…姉よ…なぜ…?(涙)
※みかん様へ→管理者のふぢです。感想読みました。投稿No.25は「携帯からの投稿だった為に簡潔にまとめざるを得なかった」とのことですが、もし可能でしたら投稿レポートNo.25を再投稿して頂けるとこちらとしても嬉しいです。よろしくご検討お願いします。