投稿レポート787
投稿No.787  投稿者/ベトナムーン  2005/02/06

生牡蠣

出張でベトナムに行きました。
仕事柄、海外出張が多いのですが、ベトナムは初めてです。
仕事もさることながら、ベトナム訪問という初体験に少しばかりワクワクしていました。

到着した日、現地の取引先の人とのディナーまでの2時間くらいを、悪名高き白バイク(白タクのバイク版)の誘致攻撃に応戦し、撃退!しかし、後から後から降って湧くかのような波状攻撃に力尽きた私は、とうとう白バイクの後に乗って市内観光を余儀なくされてしまいました。しかし、昼間だったしいい奴だったのか、結局1時間2ドルで色々な所を案内してもらえて良かったかな?

さて、いよいよディナータイムです。
地元では超高級レストラン(と言っても一人4千円くらいですが)へ連れて行ってもらい、取引先の人がすべて注文してくれました。
最初に出てきた料理は生牡蠣!
大好物です。
でも大丈夫?ここベトナムだぜ?
うわっ、みんな食べてる!おいしそー。
食べる?じゃないと、招待されたのに悪いじゃん?
でも大丈夫?ここベトナムだぜ?
うわっ、みんな美味しい美味しいって二皿目を食べてる!
ええい、ままよ。俺は会社のために食べるー!

口にした時は無上の喜び!至福の時!でした。
味は米国ニューオリンズで食べたものに劣りますが、食べる前に散々じらしたんで、達成感すら覚えました。
いやー、美味しいですねぇー。ニコニコして話す私。
それに気を良くした取引先の人。私のためにもう2つ注文してくれました。
なんて優しい人・・・。この人の会社からいっぱい買って上げなくっちゃ。
食べたのは合計で3つですが、その他にも海老やアワビのスープ、炊いた魚などなど、豪華料理が目白押しだったので、とにかく素晴らしいディナータイムでした。

明けて翌日。取引先企業を視察。昼ごろに何となく腹の調子が悪いような気がしました。
この時は、膨満感とほんとに軽い嘔吐感だけだったのですが、不思議と嵐の前の静けさと言うか、この後どんどん酷いことになるような予感がしたのです。

そこで、取引先の人には適当に嘘をついて、その日のディナーを辞退しました。
3時頃、ちょっとした腹痛でトイレを借りましたが下痢でした。
海外出張すると、普段の1.5倍くらい食べるのでお腹を壊すのはよくあることで、気にも留めませんでしたが、またまた何となく嫌な予感がして、予定より1時間早くに取引先を後にし、ホテルへ戻りました。

そっからです。地獄の本番は。
徐々にトイレの間隔が短くなり、最後は効率性を考えて便器に座ってタバコを吸い、本を読み、ソフトドリンクを飲んでました。
更に事態が悪化すると、今度は嘔吐と激痛です。
タバコ?ソフトドリンク?それどころじゃありません。
下痢と嘔吐の同時進行。生まれてこのかた、食中毒になったことがない私にとって、それはあまりにも過酷な試練でした。
上も下も出るものがないのに出し続けようとする私の体。
下痢も最後は赤い血の色をしていました。
お尻が切れていたんじゃなく、明らかな血便でした。

まずい!意を決してベッドまで行き、ガイドブックで地元の病院の電話番号を探します。
1件目。日本語はおろか英語も通じません。
2件目。上に同じ。
3件目。ようやく英語が通じました。
食中毒のことは英語でfood poisoning と言いますが、それで症状を伝えると、日本語の話せるスタッフと連絡をとるのでいつでも来ていいですよと、天使のような一声。

ところが、ホテルからたった1キロ程度、時間にして10分くらいとは言え、その10分が我慢できない!どうするよー?
下痢も嘔吐もどうせ何も出ないんだけど、胃の辺りの激痛とトイレまで10秒という安心感が私を病院に行かせません。

更に1時間ほどベッドの上でもんどりうっていましたが、ようやく激痛が許容できる腹痛に収まってきました。ここまで頑張ったんだから、今更病院へ行くまでもないか、と病院行きをボイコットしました。
深夜の3時頃です。
幸い、睡魔が襲ってきてくれたので、寝てしまえばこっちのもの、とばかりに強制睡眠作戦に打ってでました。

翌朝、激痛は完全になくなり、仕事に精を出せました。
便も昨夜みたいな水そのもの状態から超はつくものの軟便状態に復活!
まだまだ若いし、と気を良くしたのです。
めでたしめでたし。

後日談:なぜ?Why?
    更に2日後。
    軟便から水状態に逆戻り。危なっかしくておならもできやしない。
    もうじき20代も後半になってお漏らしできないじゃん。
    そして地獄の1夜から1週間経とうというのに、未だ水便。
    もう嫌!

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