投稿レポート581
投稿No.581  投稿者/さちのすけ  2004/05/11

ブドウジュース … 期限内でも…(ーー;)

2年前の真夏に姑に呼び出され、オットの生家へ行った。
田舎にありがちな大きな家には老夫婦がたった二人で暮しており、掃除も行き届かずあちこちに蜘蛛の巣がはっている。
姑は兄嫁と仲が悪く、兄嫁へのあてつけに結婚当初から私を可愛がってくれる。二人の関係は、実に良好だ。

私はのん兵衛なので姑はいつもビールを冷やして迎えてくれる。
が、その日は車だったのでビールは断った。
冷えたブドウジュースが出されて、私はしばらくの間はそれに口をつけずに、姑の愚痴を聞いていた。
クーラーをかけていない部屋は暑く、汗が出てのどが渇いてきたので、ブドウジュースを飲んだ。
「ゴックンゴックン・・」粒入りのようだ。
グレープフルーツの果肉ようなちまちました粒感が有り、ふと、机に出された紙パックに目をやると「農協100lグレープジュース」とあり、どこにも粒入りだとは書かれてない。
姑のグラスにはまったくツブツブが存在しておらず、不思議に思った私は、口内に残るツブツブを指に出して見てみた。
羽虫だった。
凍る思いでマイグラスを見ると、生ビールの泡の要領でグラス上部にびっしり羽虫が浮いている。
「ぎゃああぁぁぁぁぁ!!」と、叫びたくなるのを必死に抑え、分析した。
「こっ、これはっ“嫁いびり”なのかああぁっ!? クソババァめー!!兄嫁だけでは物足りなくなったのかぁっ!?今後は私もバトルせねばならんのか!?」不動明王のような顔つきとなって私は自分の背後にゴオ〜ッ!と紅蓮の炎をあげた。
もはや姑の話に相槌も打たなかった。
と、次の瞬間、私のグラスを取り上げて
「あんたは酒飲みだからやっぱりビールがいいんだねぇ。甘いから厭なんだろ。」と、いうやいなや(as soon as)
ごくごくごくごくッ…と、姑は羽虫どっさりツブツブブドウジュースをイッキ飲みしてしまった。
「??…あ、悪意はなかったのかー。しかし何であんなにグラスにたくさんの羽虫が入ってたんだろ?・・にしても、疑ってゴメンネ、お義母さん^^」
心は平穏に戻った。

帰りがけに車に乗ろうとしたら、ガレージにさっきのグラスと同じ物がたくさん雨ざらしになっていた。
「そうそう、これね、コンビニやってる友達が、酒の景品でつけるグラスを、客にやらずにたまっちゃったって言うから、貰ってきたのよ。あんたにも分けてあげるから持って行きな。」とのこと。
羽虫の原因はこの“雨ざらし景品グラス”でした。

家に帰ってから、左の肩を起点に、腕一本、首、胸、頭の中までかゆ〜いツブツブ発疹ができまくり、ぼりぼりがりがり掻きながら
「クソババー!ちゃんとグラスは洗ってから使えよー!やっぱクソババーが憎〜い!」と、地団太を踏んだのでした。

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