紅生姜と七味

駅近くの定食屋。牛丼280円とデカク書いてある。
なるほど、近ごろは牛丼屋でなくても「牛丼＝280円」なのね。
バイト帰りで腹ペコな私は、「こういう汚い定食屋って結構おいしかったりして」という期待をして店に入る。
出てきた普通の牛丼。目の前に置いてあった紅生姜と七味をたっぷりかけて、いざ口の中へ。
うげっ！すっぱー！なんじゃこりゃ！紅生姜が口の中で溶ける！鼻を突き抜ける発酵臭。
しかし吐き出すわけにもいかず、涙をためて水で飲み下す。
えぇー？今のはなに！？って、紅生姜の入ったプラスチック容器を開けて覗きこむ。
紅生姜の容器を開けて中を覗き込むと、キョーレツな腐臭が！こ、これを食ったのか！？
しかし、さらに追い討ちをかけるような光景が。
七味の入った調味料入れには、なんと虫さんがウジャウジャ！
黒ゴマのような虫なので気付かなかったが、よく見ると牛丼の上にも。
白いご飯にたくさん張りついてる。
私は悪寒と吐き気と怒りで震えながら店主に「七味の中に虫が」と伝えた。
すると店主「ぉ、ほんとだ。あんたよく気付いたね」と。お金はバッチリとられた。
紅生姜については店主に言わずに帰った。
お腹は平気だったが、二度と近寄りたくない店です。