ヨーロッパに留学していたころ、キッチンだけは共用だったので、いろんな国籍の人たちと料理をしたりご飯を食べたりしていました。
ある日、キッチンメイトのアジア人のお姉さんが鍋のようなものを作っているときのことでした。このお姉さんは、よく自分の作ったものをおすそ分けしてくれる親切な方でした。しかし、事件は起きてしまいました。お姉さんは使っていたお玉を一度流し台の中に置き、そしてまたそれを再び洗いもせずに使い始めたのです。
雑菌がウヨウヨいる流し台に直置きしたお玉で、平気で鍋をかき混ぜているところを見て、わたしは卒倒しそうになりました。8人でシェアしていることもあり、キッチンは清潔とは言えない状態でした。言わずもがな、流し台には生ゴミが残っていることも食べカス多々あります。
そしてわたしは、もう二度とお姉さんの作ったごはんを進められても、食べるのはやめようと心に誓ったのでした。