投稿レポート1734
投稿No.1734  投稿者/のるま  2014/09/04

失神するほどのムール貝

1981年頃の話です。
父とその仲間がルーマニアで開かれる学会に行く事になりました。
私もついていきました。
一応旅行会社にツアーで組んでもらったので、日本からまず、ベルギーのブリュッセルについて、
その夕方にルーマニアのブカレスト行きに乗る予定でした。
ブリュッセルといえば、ムール貝料理!
ということで、ツアー十数名で昼ご飯にオナカいっぱいムール貝の料理を食べて大満足しました。
そして、夜の便に乗ろうと空港に行ったら、航空機の都合で10時間空港内で待つことになりました。
そのころ。
わたしは一人で焦っていました。
腕や手をみると赤いポツポツがいっぱい。身体も暑い。トイレで確かめてみると身体中に
じんましんができていました。気分も悪いです。
しかし、ここはすでにパスポートチェックも済んだ空港内。
もしかして、こんな赤ポツポツだらけの症状が見つかったら!
隔離されてしまうかも。
ということで、私はだまって耐えてました。
10時間たってブカレスト便の搭乗が始まりました。
私はアタマまでスカーフをかぶって顔のぽつぽつを隠し必死で乗りました。
なんとかポツポツはばれませんでした。
航空機内でも気分わるかったですが、待ち時間の疲れのようなふりをしていました。
鈍感な父は気がつきません。
やっと午前になる頃、着陸しました。
パスポートに印鑑を押してもらうために並んでいるうち、

私はアレ?
とおもっている間に失神して倒れていました。

次に目をあけるとあわてて駆け寄った父や人々がいまして、
ともかく疲れているのだろうということで入国し、ホテルに。
そこで初めてわたしは全身のポツポツを披露しました。
添乗員が大慌てでホテルの医者を呼び、ルーマニア語とフランス語と日本語を介して
治療が始まりました。
医師の判断では、「食中毒でしょう」ということで、注射を一本。
どうやらムール貝のアレルギーだったようです(自分ではしらんがな)
翌日から2日ほどずっとホテルで寝てました。
もう、一生ムール貝たべられません。しくしくしく。

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