投稿レポート1701
投稿No.1701  投稿者/緑りんご飴  2013/10/10

ゆかりおにぎり爆射

はじめまして、緑りんご飴という者です。
これは亡き祖父母とゆかりおにぎりのお話です。


当時小学4年生であった私は、日曜日に祖父と紅葉を見に行きました。祖母は『行ってらっしゃい』と、手作りのゆかりおにぎりを持たせてくれました。(祖母が作るおにぎりは、成人男性の拳大ほどの大きさで、楕円形で海苔がペタペタしているおにぎりでした。)
それと合わせて、お手製のお茶を持ち、車で走ること2時間。今の私なら、「わぁ〜、綺麗!」と楽しむ事が出来るでしょうが、当時の私はまだ子供でしたので、色変わりしている葉っぱを見るよりも…祖母のおにぎりの方が楽しみで仕方ありませんでした。

一通り紅葉を満喫し、車の中でおにぎりをぱくり。毎度ながら、祖母のおにぎりは見た目はアレでも味は美味しいものでした。おにぎりを3つも平らげ、そろそろ帰るか…と自宅へ向かっている最中。


胃からなにやら怪しいオーラが漂って、顎が痛くなりました(私はリバースする時、必ず顎が痛くなるんです)。車を止めて!と言えれば良かったのですが、子供ながらに祖父に吐いてる姿を見られたくないという気持ちが勝ってしまい、ただひたすら我慢していたのですが。
案の定、両手で口を多い、大リバース。『オロロロロ!』という表現は今使うべきだ、とかぼんやり思っていましたが、のほほんとそんな事を考えている場合でもなく。
両手から溢れ出したお米やら海苔やらが袖の中に入り込み、何とも言えない気持ち。臭いもゆかりのせいでバットスメル。さりげなく窓を開け、窓から顔を出して気を紛らわせようとするも二発目が。
走りながらの嘔吐、道路には線状に伸びるゆかりおにぎり(だったもの)…。


自宅に到着し、祖父が悲鳴をあげたのはいうまでもなく(笑)
申し訳ない事に掃除までしてもらい、当の本人である私はすっかり良くなり遊びに行きました。


おにぎり3つ分、ゆかりと海苔のせいで暗赤色の土石流のようでした。


また祖父母に会えるなら、もう一度紅葉に行きたいですね。そのときのおにぎりの味は、一生忘れません。

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