投稿レポート1689
投稿No.1689  投稿者/千本松  2013/05/06

研究結果 2

長らく眠ってました




千本松です



最初にこのサイトに投稿したのが4年も前だった頃を思うと俺もオッサンになったなぁとしみじみ思うばかりです


もう私も23ですよ 某音楽事務所のエイなんとかックスで曲売ってるオッサンですよ 歳はとりたくないものです




さて 事務所からそろそろストップかかりそうでこの話でラスト投稿になりそうな私の恐らくラストエピソードです







そんでまぁ 以前の研究結果の後編です








その朝俺はゲロにまみれ爽やかに朝を迎えたわけです



オレンジパスタ、ブルーハワイ飯と 嘔吐促進剤と同義の物を口にして不味い物の感覚をギリギリまで下げて挑んだ審判の日





そこで気付いた








作れっつったけど



場所はどこなのかしら




俺も彼女も実家だし


ピクニックのように持参してどっかで弁当のように食べるのか?



それとも俺が出向いて彼女宅で調理してもらうのか?




ヤバイ 俺としたことが ノープランにも程があった







いや そもそも話の途中で電話切ったあいつが悪い 僕のせいじゃない




とりあえず 電話してみるか







「発信」






かなわ〜ない〜きもちは〜♪







あぁ 俺待ち歌がこういうチャラチャラ系のバラードの女嫌いなんだよなぁ



これミリヤか? 宇多田っけか?


まぁなんでもいいか







「あっ もしもし」







「だから あっ てなによ」




「ううん 気のせい どうしたの?」




「今日の事だが覚えているかね」





「そりゃ昨日の事だから忘れるわけないじゃん バカじゃないの」







チッ このアマァ・・・



「そ、そうか 場所とか時間とかどうするよ」







「持ってくよ 時間は任せる」






「んなら村の川で食おう 2時位に役場の前に来ておくれ」





「わかった」






「ちなみに何作っ・・プツ」








通話時間 1:36


ボタンを押してください








「あいつ・・・俺彼女 だったよな・・・?」






ツンデレっつー都合のいい言葉があるようだがあれは違う気がする







ほんで役場は我が実家の裏なので時間ピッタリに現場へ







紺のスウェットにスニーカーのマイハニー発見








本当にあの娘は彼氏に会いに来てるつもりなのだろうか







村の中で着飾っても仕方ねぇのはわかるがそのドンキに溜まってる車にカーテン付けてるようなアホみたいな格好はよしてもらいたいってのが本音だったりする






まぁツンデレキャラ設定って事でバックレられなかっただけマシって事にしとこう




でもおかしいなー この娘付き合った当初は慎ましく礼儀正しく何事にも熱い心で望む奇跡の娘だったはずなんだがなー 世の中不思議だなー







まぁよい とりあえず声をかける








「おはようございます」






「もう昼だけど」




「業界では時間に関係なくおはようございますって言うらしいすよ」





「んじゃ おはようございます」







こんな時だけ素直になんなよ







「とまぁ 色々あって俺の精神は崩壊寸前でもう少しで祟り神辺りになりそうって事で以来したお料理の方は持って来ていただけたでしょうか」




「アッタリキシャリキィ」






お前何歳だよ つかそこまで言ったらコンコンチキィって言え


まぁ可愛いから全然よろしいんだけど つかキャラがもう







「凄く気になるそのメニューはなんなのでしょうか」







「食べて当ててみて」














ん? なんだって?




よく意味がわから いや 言語的には理解してるんだが 会話の成立上 隠し味を教えろなんて一言も言ってはおらんはずだが







俺はメニューを教えろといったはずなのだが




仮に彼女がそれを理解した上で言っているのだとしたら導き出される答えはただ1つ







見てもわからない物体X




と 言う事になる




世の中はさ


海老に赤いのぶっかかってたらエビチリ

豆腐に赤いのぶっかかってたら麻婆豆腐

イモが水分含んで肉が添えられてたら肉じゃが

坊さんが塀を飛び越えてきたらファッテューチョン



と、大概視覚で認識出来るように作られているはずなんだよな




それともアレか?



何かと何かの具材をミックスさせてさらに違う料理の味付けで新たな作品を産み出したとでも?







謎は深まるばかりだ



だが彼女の手には男が思わずギュッとしちゃいたくなるような可愛いバスケットがある






中身がアメーバの類じゃなければ幸せな時が流れるはずなのだが 果たして








「じゃ、じゃあ早速御披露目していただいてよろしいでしょうか」





「あんまり期待しないでよ、恥ずかしい」







可愛ぃぃ けど一周回って怖いぃぃ







そしてパンドラ いやバスケットが開かれる








中には








「これは・・・」







二品・・・だと?







左には小さい丸い容器に入った得体の知れない何か






右には なんだろうこれ



わかんない 僕わかんないよ










「はい フォーク」






なに これはフォークで頂く食べ物なのか




それとも牛丼屋でスプーン頼んじゃうような現代っ子故のアレなのか









とりあえず 右の方が主菜っぽいから右から頂く






意外にもラップを取ると少し湯気が立ち込める




クチュウ





フォークを入れると粘度の高い小気味悪い感触がフォーク越しに伝わる




何なのだ これは



香りは回鍋肉や雲辺肉と言ったテンメンジャン等で味をつけるそれなのだが



いかんせん 給食の小さいオカズに登場する茄子と挽き肉の炒め物のような見た目としては最低ランクのルックスであり色合いである




ちなみに俺は元来誰かが自分の為にしてくれる行為や物には全霊を持って感謝と御礼を惜しまない性格である


ましてや彼女の愛の籠った料理なら尚更である






その俺のポリシーすらを根っこからへし折る物体であると言わざるを得ない




某SNSのゼクシィだかミクシィだかの紹介文だってそこを高く評価する文が連なっているさ





それでも 尚 ディスらざるを得ない





具材は タマネギ、人参、何かの肉、それと なんだこれは ヤングコーンか? ヤングコーンを入れる料理なんてただでさえ少ないのに





持ち上げたフォークが口に運ぼうとしない 困った






「食べて」






君をかい? いやぁ違う 多分この物体Xの事だろう



だが同義語になるにはまず物体Xから行くしかあるまい






パク












「・・・・・・」






世界が静止 いや停まったのは俺の身体細胞だろうか


主に脳の前の方











不味い






繰り返す 不味い






なんなんこれ



つかこのアホ絶対作用する理由も知らないで白ワインかなんかの酒入れてやがる



あのね こう見えて六本木のレストランで皿洗ってた俺は色々美味いもん食う機会があって食えばある程度入ってる材料がわかるんですよ





とりあえず 白ワイン、味噌、片栗粉、なんか節系の調味料





あと不明





味を表現すると


最初にアン状のタレが酸味と白ワインのムセ変えるような辛味を下に与える


その後 どういった調理をしたのか不明だが半生の芯がガリガリした野菜が極めて高い不快感を脳に与える

肉とかそんなのは不快感の前には無いも同然である



そして 総じて不味い



なんだろうな ブルーハワイ飯もオレンジパスタも材料と工程が把握してるからそうゆう不味い部分に対しての覚悟があった分耐えられたのだが



これに関しては調理工程も材料も不明 さらに言えば人が摂取してはいけない物まで入っているんじゃないか と言う不安から吐き気がリミット寸前である





ただ 俺もまがりなりにも幾多の修羅を超えて男らしい男をモットーに生きてきたさ




彼女の手料理を呼吸の如く体内に入れて出すなんてあってはならない




核爆弾の発射スイッチをチンパンジーに磨かせる位あってはならない






その強靭なメンタルでこのゴ いや御馳走を体内に封印した





「当ててみて」





当たるかボケ 俺は東大の入試なんて解けんわ





しかし 俺は 「俺の歳当ててみ」つってわかんないの連発で試しの答えだそうともしないアホが大の嫌いである


お前には俺が何百年も生きてる妖精に見えるのか と思ってしまう





だがこの妖精の如くエンカウント率が低い料理の名称を当てるのも同義とは思われるが 当たらなくても答えを言ってみる これ大事





素直に辛味噌の風味と肉と野菜の関係から感じた






「回鍋肉かな・・・」





と 言ってみる









「ブブー 違うー」






まぁ昨日うちのお父さんの服の色当ててって言われてるようなもんだから当たるわけねぇわな






「んじゃこれ何かな?」















「野菜炒め」










なんだろう





スゲェ イラッとした






いや まぁ




言われてみりゃ あぁ・・・ そうね・・・ ってならなくもなかったりするんだが






何故あなたは野菜炒めにアンカケをかけ白ワインブチ込み味噌で味をつけヘドロ色の色彩にしたのか




そして何故野菜炒めと言う野菜を炒めて塩ぶっかけりゃそれなりに美味い調理方に物体Xが出きるまでアレンジを加えたのか






いや 訂正しよう

アレンジとはデフォルトを知っている物を変える行為


何故 野菜炒めの作り方を知らずに作業に取り掛かったのか






僕にはわからない



ましてやお前は野菜炒めなんて生涯幾度となく口にしてきたであろう物とこの物体Xが何故同一の物だと言い切れるのか




巨乳とデブが違うように これも非であると思わなかったのか






だがしかし どうなっても知らないよ的な保険を許してしまったのも事実



俺がここでケチをつけるような事にでもなってみろ




「だから言ったじゃん フッ」





するとどうだろう 挙げ句には鼻で笑われる程の口だけ男と化した俺の未来がある

不思議だなぁ






「うっ」





俺の胃も限界が近い




なんだろう この酢と醤油を一気飲みしたような気分は









「んじゃ次 はいこれ」










まだ地獄は終わらない








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