投稿レポート1611
投稿No.1611  投稿者/ほにゃ  2011/09/07

幻の味

某支社勤務時にお世話になっていた社員食堂は、まるで昭和の洋食屋状態で、「ケチャップベースに玉ねぎと豚コマのハヤシライス」とか、「初日こそカレー粉と小麦粉の基本のニンニク入りルーに野菜と肉、ただし翌日以降は定食余りと思われる、から揚げ等具材が煮込まれ、コクはあるがもはやカレー風味の煮込み料理」とか、ネタになるメニュー満載で、個人的に結構気にいってほぼ毎日通っておりました。

食堂のマスターがアクが強いこともあって、好き嫌いが別れるため、一部同僚や先輩から「よく通うね。」と笑われていましたところ、某先輩はこう言い放ちました。

「残業終わって帰るときさ、会社の建物の食堂側の窓の横を通ったらさ、明かりのない窓の向うでなんか動くのが見えたんだ。覗きこんだら…食堂の壁というか調理台というか、ともかく食堂の調理場一面に大量のゴ○○リが波打って動いてるの見ちゃった。オレ、あれ以来食堂行ってない。」

それを聞いてからもしつこく通っていた私の転勤と前後して、マスターの体調不良により食堂の業者は交代し、食堂事情は一般的には好転したとのうわさを聞いています。

ただ、お腹を壊さなかったことを抜きにしても、あのハヤシライスやらカレーライスとか、カリッと揚がったトンカツやメンチカツはもう一度食べてみたい幻の一品です。

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