小児用バファリン、期限切れ

中学の時です。
風邪かな、保健室で体温計ったら熱あるし、と中退。
共働きの実家だったので、勝手に薬箱をガサゴソ。

小児用バファリン発見（当時オレンジ色の小粒で、ちょっとオレンジの香りだった気が）。
１４歳だったので、ちゃんと箱を見て、規定量を飲みました。
すると・・・布団の中で脱力。
な、何か苦しい。
息が苦しくて動けません。
何だ、そんなに悪い病気だったのか・・・と思っていたら、夕方になり、母帰宅。
布団に寝ているのを最初「めんどくせえ」という感じで見ていた彼女は、突然、「タクシー呼ぶから医者に行こう」と。
「大丈夫だよ」と言おうとしても「うぁいじょおうあよう」という感じ、身体は起こすのもやっとです。
かかりつけの開業医に着きましたが、まず、力が入らなくて「座っていられない」。
恥を忍び、母の言うとおり膝枕で待合所に。
やっと呼ばれて診察を受けたところ、飲んだ小児用バファリンが効きすぎた（見た目で恐らく２倍以上と言ってました）、とのこと。
ともかく水分を取って安静にしたら治る、とのことでした。
本人はふうん・・・と寝ながら思いました。

家に帰ったら母親が「ま、まさか、この薬のんだのっ？　期限切れてる！」と。
期限、２年切れてました。

自分は医者の言うとおりに、と大人しくダランと寝ていましたが、何か・・・音。
鬼のような母が枕元で泣いていました。
「なに、な・・・なんで、ないてんの」
「・・・死ぬかと思った・・・」

普段まあ優しさなどない母親でも、こんなことで泣くのか、と、声にならない声で、
ふえふえふえ、と笑ってしまいました。
ともかく期限切れの解熱剤はダメみたいです。

大事なお子さんのことなら、期限の切れた薬は捨てておいた方が賢明です。