夏風邪をひき、3日ほど熱が続いて、ずっと食欲がなかった。
ようやく熱が引いた3日目の夜、食欲が戻り、空腹を感じた。
しかし、ほとんど何も食べていない胃がからっぽ状態で、深夜に、
何を食べるべきか。
今すぐ食べれるものは、カップラーメン、お茶漬け、そんなところ。
しかし、冷蔵庫を覗くと豆腐が。
そうだ、4日前に味噌汁を作り、それを半分を取っておいたのだ、と思い出した。
タッパーに水を入れ、保存していたそれを、
「豆腐なら体にやさしいだろう..」
と、モリモリ食べた。
空腹だったし、風邪のせいで味覚もにぶっていたのだろうか?
ものの2分ほどで平らげ、満足して床についた。
しかし、深夜2時。
あまりの前頭葉の頭痛のため、目が覚めた。
何度も経験したから分かる。きたきた、これは食中毒の頭痛だ。
そして、やはり猛烈な吐き気。
急いで、手近なゴミ箱をひきよせ、吐いた。
豆腐がそっくり出てきた。
どんどん出る。
涙とともに、吐き出される豆腐を見て、
「そういえば、見切り品の豆腐だったなあ..」
とか、
「保存してた水、一度も替えてなかったよね..」
など、冷静に思ったのだった。
3度程吐くとスッキリして、ようやく眠りにつけた。
もともと食あたりしやすい体質だが、風邪で抵抗力が落ちていたのも敗因
だと痛感した。
今回は豆腐に負けたのだ。