投稿レポート1422
投稿No.1422  投稿者/千本松  2009/09/13

井戸水 … 湧き立て

これは遡る事中学生時代
 
ハエパン食ってから二ヶ月程経った土曜の話です
 
以前話したようにうちの地元は凄まじいド田舎の村です
 
俺の後輩の家に遊びに行きました
 
夜中です
 
 
「先輩、うちの井戸水のみませんか?」
 
「マジか、井戸水は初体験だぜ、飲ましてみ」
 
「裏にあるんすよ、行きましょう」
 
「つかさ、衛生上問題無いのか?」
 
「半年位トタンでフタしてあるんで大丈夫っすよ」
 
「まあ川の水飲んでる位だから大丈夫か、井戸水とか夏の暑い日には最高だな」
 
 
そして裏へ
 
 
なんというか、一般人が想像してる井戸とは違って、石垣で回り固めて肥溜めっぼい造りの深さ2時メートル程の井戸でした
 
 
「うおっ、暗くて見えねぇ」 
「ケータイのライト点けますよ、ちなみにこれで飲んでください」
 
渡されたのはマジで肥溜めの肥料掬うビックヒシャク 
 
「見えん、水面が光ってるのはかろうじてわかるが」
 
 
ザババッッ
 
 
ゴクゴク
 
 
「うんっ!うまいな!」
 
「ですよね、冷えてんのがまたなんとも」
 
 
「こらあウメェぜ、どんどん飲ませてもらおうか」
 
 
こうして俺はビックヒシャク三杯分の井戸水を堪能し後輩と友達で肝試しに行く事に
 
ちなみに俺の実家は寺で裏の山に墓がズラッと連なっておりカナリレベルの高い肝試しが出来ます
正直空が曇っててロウソクが消えたらまず帰れません 
 
そして、肝試しの最中ある変化が
 
 
「腹いてぇ・・・、チクチクする・・・」
 
「なんか俺もッス・・・」
 
友達は幽霊の仕業的な話をしだしてもう大混乱な状況になっていました
 
特に女子に至っては、腹がイテェ時に限って抱き着いてきてこれぞありがた迷惑ってやつでした
 
「井戸水・・・か・・・?」
 
「冷えてたから腹壊したのかもしんないっすね・・・」
 
「ああ・・・なるほど・・・」
 
 
そして肝試しを終え、後輩の家に戻り激痛と戦闘をしながら朝を迎えた
 
「いやあ酷い目に逢いましたねぇ」
 
「ぉう、でも今ならクソ暑いし飲んでも大丈夫だろう」
 
再び井戸へ向かい冷えた井戸水を飲みに
 
「朝見ると綺麗なもんだな、水がキラキラしとる」
 
ザバァァァ
 
 
「・・・んっ・・・・・・??」
 
 
「えっ?どうしたんすか?」 
「あー・・・・・・お前これ・・・見てみろよ・・・」
 
 
「????・・・・・・・・・うわっ!!!!」
 
 
「腹壊すわけだ・・・あー・・・」 
「吐いても・・・遅いっすよね・・・」
 
 
俺達が見たのは井戸の中にうごめく大量の
 
ボーフラ
 
蚊の幼虫です
 
 
胃の中にボーフラがいたんじゃ腹も痛くなるわな
 
 
多分俺の人生トップ3に入る悲劇でしたね
 
その時思ったのが、
 
 
「血全部抜きたい」

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