母の実家は広島の瀬戸内海で、海水浴場では養殖のいかだから
流れ着いて成長したと思われる牡蠣が岩になっていて、
海水浴へ行くと岩で割ってよく食べたものでした。
それがまた美味しい。
卑しいといわれればそれまでだが、
海で食べる牡蠣は絶対にうまいという先入観があった。
いい加減大人になった昨年。
東京湾ぞいの某公園へ行った折、海辺を散歩するあたしと友人。
ふと、岩を見ると結構たくさん牡蠣がなってる。
波打ち際には妙に濁った泡とかゴミが溜まっていたりして、
はっきり言って汚ないんだけど、広島で食べた生牡蠣の
美味しさの誘惑にはかなわなかった…
手ごろな岩を見つけて、縄文人よろしく殻を割るあたし。
小さ目の牡蠣がとれた。海水で殻を洗い流す。
「た、食べるの!?」
と、驚く友人をよそに、「絶対に美味しいから!!」
絶対の自信を持ってイザ口へ。
口に入れた瞬間…すごい味!!
ヘドロに赤錆を加え生臭さをプラスしたような、ものすごい味。
半分くらいは飲み込んでしまったものの、ヤバイモノだと体が
認識したのか、“飲み込んではいけない”警報が発令し、
反射的にオエッと出た。
お腹は壊さなかったけれど、体に入った半分のせいか
しばらくは口がヘドロ臭でいっぱいでした。
みなさん、やたらな牡蠣には要注意です!