試食レポート46
試食No.46  投稿者/N村  2004/05/11

豆腐よう … 年数不明(開封後1年半)

「食中毒への道」出版記念パーティとは名ばかりの、ただのバーベキュー大会で出版社の方から提供された品物です。
そもそも、「豆腐よう」とは何か知らないN村の前に出されたのは、ビンに入ったトマトソースもどきの赤い液体で、正体不明の白い小片が混ざっている、いかにも食中毒ネタな一品である。
印象としては、頭のネジが数十本飛んだ科学者が実験動物にでも与えそうなもので、正気の人間が口にするようには思えません。
豆腐ようとは、沖縄の珍味で泡盛と唐辛子の液体につけ込んだ、チーズのような物体で、爪楊枝で少しずつ削りながら食べるのが一般的であり、一口でパクリ!と食べようものなら、同席の輩から非難を浴びる等々の基礎知識を出版社の方からレクチャーされて、いよいよ豆腐ようとの一騎打ちが始まりました。
開封後、お決まりの儀式として匂いを嗅ぎますが、ヤバげな赤い色に対して、ほどんど無臭。
ビンの中に箸をそろ〜り入れると、白っぽい1センチ半から2センチ角ぐらいの固形物が出てきました。箸で挟んだらボロボロと崩れるものかと思いきや、結構丈夫なようです。
1つ皿にとって箸を離そうとすると、わずかですが糸をひいています。流石は発酵食品、納豆も糸をひくわけだし、こんなもんだろうと思いきや、出版社の方が「俺が沖縄で食べた時は、絶対
に糸はひかなかった。」と断言しました。
しかし、糸をひいたぐらいでビビッていては、この業界やっていけません。
豆腐ようの角を箸で少し削り取って、食べてみました。う〜む、これは・・・・・、周囲のみんなが感想を期待しているのだが、何と言えばいいのか、味がしません。
ごく少量でしたが一口目で無害であると判断したN村は、さっきよりも大きめに取って、パクリ。
よく分からないがチーズみたいな感じがする。
続けてパクリ、うん泡盛かどうかは分からないがお酒っぽい。
さらにパクリ、なんだかヨーグルトみたいにちょっと酸っぱい。
無言でパクリ、なんか味噌のような感じもするな、大豆仲間だからそれもありか。
パク、パクリ、濃厚だが、マイルドでいける。
最初は抵抗があったものの、数口食べ続けていると、やめられない止まらない状態。
うん、こいつはイケる。毎日食べたいかどうかは疑問だが、食べ始めたらクセになるぞ。
こりゃ、本当に旨いわ。しかし困ったな、これじゃ食中毒には何の関係もない、たんなる
豆腐ようの試食レポートだぞ。でも旨いから許す。
調子にのってパクパクと食べていると、今度は本格的に糸を引きやがった。最初のとは
違い今度はビヨ〜〜ンと長いぞ。ちょっと感動!それを見たギャラリーからは悲鳴が上がりました。
しかし、一番近くにいたN村には見えていたのです、その正体が細長いビニールである事を。
なぜにビニールが混入していたかは疑問です。

バーベキュー大会も無事に終わって、みんなと分かれて電車に揺られていた頃、突然腸内にマイナーアラームが発生しました。アラーム種別は間違いようがありません、下痢です。
現在位置から自宅まで約1時間かかります。幸いにもアラームレベルがマイナーなので1時間ぐらいは楽勝で持ちます。無理せずに駅のトイレに入るという手もあるのですが、そこは食中毒マニアとしてのプライドがあるので、簡単にトイレに入る訳にはいきません。
分からない人達の為に説明すると、手近な駅のトイレに入るという事は、N村の胃腸が負けた事を意味します。たかがか豆腐ようごときに、負けるなど絶対に許されないのです。
自身の肉体を信じてトイレには寄らずに帰ってのですが、せっかくの休みだからといってブラブラと寄り道してしまうのが、N村らしいところ。途中何度かピンチを乗り越えながらも、結局家に帰り着いたのは3時間後でした。
ちなみに今回の下痢は、働き過ぎの睡眠不足から原因であるとも考えられ、豆腐ようが原因の可能性は非常に低いです。

豆腐ようが旨かったので、危険度レベル:C−

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