2004/02/22(日) 昨日、鄭州〜上海間の切符を買ったのだが、よく考えずに2月26日発のを買ってしまった。それだと上海に滞在できるのは1日ちょっとということに気付き、今日は列車の切符をもう一回買いに行くのだ。昨日買わなかった帰りの切符も一緒に買うつもりだ。 でも、さすがに昨日行った大学路の切符売り場には申し訳なくて行けないので、市の中心部にある別の切符売り場に行くことにした。 例の「地球の歩き方」に載っている地図を頼りに切符売り場を探す。地図には2つの切符売り場が載っている。まずは「大康路市内鉄道切符売り場」に行ってみることにした。 ※「地球の歩き方」については不満もいっぱいありますが、やはり出歩くときには頼りになります。これが無いとどこに行っていいか検討もつきません。ただ鄭州に関しては情報が少し古いような気がする。 地図によると「人民路」沿いにあるようなので「二七塔」から人民路を歩いて探す。 でも、歩いても歩いても見つからない。しかも、この本に載っている地図がいつの地図かわからないが、超でかい百貨店が地図に載っていなかったりする。 再開発などで移転したのかもしれないなどと考えながら歩いていると、いつの間にか中心部からかなり離れた「金水路」まで来てしまった。疲れた。人民路と交差している道も少し探したりしたときに見逃してしまったか。街の人々に聞いても良かったのだが、その切符売り場のことで悩むのがアホらしくなってきた。ここはきっぱりと諦めてターゲットをもう一つの切符売り場に変えることにした。 もう一つの切符売り場は「二七路」沿いにあるらしい。疲れを我慢して歩く。 やがて二七路に着き、探すがなかなか見つからない。こちらもあちこちで再開発をしている。もうダメだ。と諦めかけたその時、前方に小さめの古い建物が見えた。入り口のシャッターが半分しか開いていない。シャッターの上を見ると切符売り場の看板が。やっと見つけたよ〜 さっそく窓口に並ぶとすぐに自分の番が来た。 今回は買い間違えないように要点をメモに書いてきたので、それを窓口のおばさんに渡す。メモには「2月25日に鄭州発→上海着の軟臥または硬臥の切符が欲しい。上中下段はなんでも良いです。」と中国語で書いてある。おばさんはしばらくメモに見てから端末を操作し、そして言った。 店員:「******」(ヒアリング不能) ふぢ:「何ですか?」 店員:「・・・。ズオウェイ、ズオウェイ。」 ふぢ:「ズオウェイ?」 ズオウェイって、確か座席だよな。座席がなんなの? って悩んでいたらメモを返された。仕方ないので次の人に窓口を譲る。 念のために辞書で調べてみる。あった、座位(ズオウェイ)。やっぱり座席だ。 そうか、座席の席しか残って無いんだ。私はメモに「軟座也可以。」(軟座でも良いです)と書き足して、窓口のおばさんに渡した。 座席にも楽な座席「軟座(ルァンズオ)」と、つらい座席「硬座(インズオ)」があるらしい。硬座で14時間耐えるのはかなりつらいらしい。 おばちゃんは、また「座席でもいいか?」と聞いてきた。なにやらごちゃごちゃ言っている。もう何言ってるかわかんないけど「可以、可以。(いいです。)」と言った。 お金を払ったら切符とお釣りを渡された。値段は115元(約1725円)だった。切符を見たら確かに2月25日の切符だ。よかった。でも、まだ半分だ。昨日買った切符を払い戻してもらわねばならない。 次の人が割り込む前にすかさずもう1枚のメモと切符を渡す。 メモには「昨日、切符を買ったのですが予定を変更したいのでキャンセルしたいです。可能ですか?」と書いてある。 おばさんが何か言った。でも良く聞こえない。窓口には透明なプラスチックの仕切りが付いていて小さな穴しか空いていない。そのためか非常に聞き取りにくい。おばさんが少し大きな声で言い直した。 「(フオチャーチャン)」という単語だけ聞き取れた。 鉄道の駅のことを「」という。(2文字目の漢字は[車]の簡体字) そうか。払い戻しは駅でしか出来ないんだ。 私は「明白了(ミンバイラ)」(わかりました)と答えた。 仕方ない、駅に行くか。と思っていたら窓口のおばさんが大声で近くにいた男を呼び、何か言っている。 その男は私が持っていた2月26日鄭州発→上海行の切符を見て少し考え言った。 「一百四(イーバイスー)」(140元) 私が「この切符を買いたいのですか?」と聞くと、男は「そうだ」と答えた。 どう考えてもダフ屋だ。窓口のおばさんがダフ屋を紹介するなんて中国らしい。 駅に行くのが面倒だった私は男の言い値で切符を売り、140元を受け取った。 約70元の損。あとになって考えると値段交渉してみたら良かったなと思う。次回、こういう機会があったら値段交渉をしてみよう。 というかダフ屋に売るなって?すみません。駅はほんとに人が多くて大変なんです。でも70元あったらまともな飯が20回以上食えるんだよな。もったいないことをした。 帰りの切符はこの切符売り場では買えないようなので、昨日行った大学路の切符売り場に行くことにした。近くのバス停を探すが鄭州大学方面に行くバスが全然見つからない。 「駅前まで行くの面倒だな〜」 よし、ここはタクシーで帰ろう。1人でタクシーに乗るのは中国に来て初めてだ。 大きな道路に出るとタクシーが探す必要も無いぐらい走っている。手を挙げてタクシーを1台止めた。 タクシーに乗り込み「大学路(ダーシュエルー)」と言った。 運転手の女性は「は?」みたいなことを言って聞き返してきた。しまった。大(da)の発音が2声になってしまった。もう一度発音に注意して言った。 すると伝わったらしく「鄭州大学ね?」と確認してきたので「はい。」と答えた。料金は8元(120円、初乗りは7元)だった。飯が3回食える値段だ。またもったいないことをしてしまった。 そうこうして、やっと昨日切符を買った売り場に到着。窓口には誰もいない。またメモをおばちゃんに渡す。 メモには「2月28日の上海発→鄭州着の切符が買いたい。」と書いてある。 おばちゃんが何か答えたが聞き取れない。おばちゃんは私が渡したメモになにやら書き込んで私に返した。 メモには「駅の窓口に行ってください」と書いてあった。 市内の窓口では鄭州発の切符しか買えないのか?。がーん、結局駅に行かないといけないようだ。 今日は疲れたので駅に行くのは明日にした。 寮に戻ってから切符を良く見てみたら、なんと「硬座」の切符だった。「軟座」も売り切れだったようだ。 クッションの無い座席で14時間耐えなきゃいけないのか・・・。 ネタになるから良いと言えば良いが、でもあまり良くない。 複雑な心境のふぢであった。 ※中国語のセリフを日本語読みすると妙に間抜けな感じがしてしまうので、今回は試しに一部の単語の中国語読みをカタカナで付けました。うざかったらごめんなさい。中国語を勉強している方はカタカナで覚えないように注意して下さい。あとで苦労することになります。本当はピンインも付けたいのですが、そうすると一般の人が読みづらい。ここは中国語を勉強するためのページじゃないのでやっぱりピンインは無しですね。 |