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04/02/17 母なる河、黄河(乾期)

2004/02/17(火)
今日、黄河を見に行ってきました。
私のいる鄭州市の北西30kmに「黄河遊覧区」という場所があるらしいのでそこに行ってみることにしました。
本当は昨日行くはずだったのですが、昨日は曇り空だったのでやめたのでした。

で、そこへの行き方で問題が。
日本から持ってきた「地球の歩き方2003-2004年版(中国)」を見ると「鄭州飯店の前から16路のバスに乗る」と書いてあります。その説明が載ってるページの隣のページの地図を見ると、鄭州飯店は鄭州駅前にあることがわかりました。

で、鄭州駅前に行ってみると目印のホテルの名前は「鄭州飯店」ではなく「鄭州大酒店」だったのです。看板の痛み具合から考えてもホテルの名前が最近変わったようには見えませんが、まぁ、これぐらいの間違いはあるかという感じでバスが来るのを待っていました。

でも、なんだかイヤな予感がします。ホテルの名前が違っていたことが何か根本から間違っているのでは?と不安にさせます。念のため、鄭州大酒店の周囲のバス停を全部見て回りましたが16路という表示はありませんでした。
そこで鄭州大酒店の前で新聞を売っているおばちゃんに聞いてみました。

ふぢ:「16路のバス停はどこですか?」
おばちゃん:「16路だったらその辺に止まるよ。(鄭州大酒店の前を指差しながら)」
ふぢ:「そうですか。ありがとう。」

ふう、本の内容に間違いは無かったか。そこでまたバスが来るまでしばらく待ちました。


ふと目を前にやるとバス停の端っこに案内所という表示が見えました。
今までなぜ気付かなかったのか。さっそく下手くそな中国語で聞いてみました。

ふぢ:「黄河遊覧区に行きたいのですが、16路のバス停はどこですか?」
係員:「16路はこの道をまっすぐ行って、右に曲がって、解放路で左に曲がった所です。」
ふぢ:「えぇ〜!遠いよ!!それって、全然駅前じゃないじゃん!」

係員のお姉ちゃんは私がすごく驚いたのを見て笑っていましたが、こっちは笑い事ではありません。
なぜ慌てるかというと本にはバスが11時30分までと書いてあったからです。
この事態に気付いたのは11時20分過ぎ。やばい。急がなければ。

解放路を左に曲がるとワンボックス車がたくさん並んでいる場所が見えました。
車体には「16」などのバス路線の番号が書いてあります。駅からは軽く500m以上は離れています。もう汗だくです。
周りを見ましたが「鄭州飯店」どころかホテルさえもありません。かなり寂れた場所にバス停はありました。

16路のバスはちょうど出発する所でなんとか間に合いました。いつも時間が過ぎてもしばらく待つようです。
新聞売りのおばちゃんもあー言っていたので以前は鄭州大酒店の前に止まっていたのだと思いますが、今は変わっています。
駅前からかなり離れたわかりにくい場所にありますのでご注意を。16路の他にもいくつか別の路線のバスが止まっていました。


で、バスに1時間ほど揺られてやっと目的地に到着しました。
着いたとたん見知らぬおばちゃんに「10元で黄河に連れて行ってやる」と言われ、誘いに乗ってみることにしました。
おばちゃんは駐車場の端に置いてあるバイクの後ろに荷台をくっつけて屋根を付けたような乗り物を指差し「これに乗れ」といいます。
「大丈夫かな〜」と思いながら荷台に乗ると、おばちゃんはバイクのエンジンを掛け黄河に向けて出発しました。

ゆっくりジョギングしているような遅いスピードで進みます。
道はすぐに細い農道になり、当然舗装されていないのでむちゃくちゃ揺れます。
荷台に載っている私は手すりを強く握ってひたすら耐えていました。
揺れに耐えながら周りを見ると、中国の農村ののどかな風景がひたすら広がっています。

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中国の農村の風景。黄河の川岸に近いため少し荒れていますが、本当はもっとましです。
それにしても広い・・・。


黄河の川岸までは片道20分ぐらいかかりました。結構長く感じました。
荷台から降りて、おばちゃんに10元払い、さっそく黄河を見ました。
写真を撮ろうとしましたが黄河が大きすぎて全然フレームに収まりません。とりあえず適当に何枚かシャッターを切りました。

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黄河は予想通り大きかった。遠くに見えるのは京広線(北京〜広州)の鉄橋です。
2月頃は乾期のようで水量が減ってあちこちで川底が見えていました。8月に来ると良いそうです。
(真ん中に小さく写っている緑色の物体はただの旗です。決して心霊写真ではありません)


今度は山の上にある「浮天閣」、「極目閣」、「image」から黄河を眺めてみました。

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浮天閣(正確には毛沢東像)からの眺め。鉄橋の長さが半端じゃなく長い。
乾期のためどこから黄河なのかよくわからない。


本当はもっと良い景色がたくさんあったのですが、つまらないものをたくさん写しすぎてバッテリーが無くなってしまい撮れませんでした。
リフトに乗っていく「image」の景色が一番良かったです。
黄河を取るには望遠付きのデジカメが欲しいと思いました。黄河がでかすぎるので鉄橋などがとても小さく写ってしまうのです。
8月にもう一度、今度は雨期の黄河を見に行きたいと思います。



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