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04/02/16 超市

2004/02/16(月)
超市とはスーパーのことです。わかりやすいネーミングで助かります。
でもスーパーといっても日本のダイエーなどとは違い、個人商店が少し大きくなってレジが付いたという感じの店が多い。
(日本にあるような大きなスーパーも超市(チャオシー)と言うのかどうかは調査の余地あり)

先日、ある超市(スーパー)に行った時のこと。
店の中に入り、商品の方へ行こうとすると「ちょっと待て」という感じで店員に止められました。

「え?なんなの?」

店員が早口でなんか言ってますが当然ヒアリング不能。
意志疎通させようと知っている単語でがんばりますが、相手の言っている意味がどうしても理解できません。
そのうちに店員がぞろぞろと集まってきて騒ぎが大きくなってきました。(汗)

そんな時、店員の一人が「あなた何が買いたいの?」と聞いてきました。
私は思わず「う〜ん・・・」と悩んでしまいました。
店員たちはそんな私を見て、買いたいものを中国語でなんて言うのか悩んでいると思ったようです。
でも実は「買いたいものって言われてもね〜、特に思いつかないな〜、うー、困った。」と悩んでいたのです。

もちろん目的があって買い物をするときもありますが、その時は「なんかテレビを見ながらつまむモノ無いかな」という感じだったのです。
もう、なんでもいいやと思って店内を見回すとリンゴが見えたので「リンゴが欲しい」と言いました。

そうしたら店員が私のバッグを指さして「バッグよこせ」と言うじゃないですか。
買いたいものを無理矢理言わせたと思ったら次はバッグかよ。いったいなんなんだこの店は。
バッグの中にはパスポートも入っていたので渡すのを躊躇していると1人の店員が・・・。

「もうっ、荷物渡しなさいって言ってるでしょ!」

店員は中国語で言ったのですが、この時だけはすんなり相手の言ったことが理解できました。
私はこのとき日本語で言われたように感じ、言われた瞬間に理解していました。
女性店員の気迫が言葉の壁を越えた瞬間でした。

私がバッグを渡すと代わりに番号札を1つくれました。
それを見て、やれやれという感じで他の店員たちが持ち場に戻っていきます。
ここでやっと気付きました。この店は万引き防止の為に入店時に荷物を預けるシステムだったのです。


店員の1人が私を欲しくもないリンゴ売場に連れていきます。
「まぁ、2つぐらい買うかー」と適当にリンゴを2つ手に持って、別の売場に行こうとしました。
すると店員がまたごちゃごちゃ言っています。

「もう、またかよー、今度はなんだよー」

店員は私の手からリンゴを奪い、重さを量り、リンゴをビニール袋に入れ、袋に値段のシールを貼りました。
そうです。量り売りだったのです。店員は私にビニール袋を渡すとなにやらぶつぶつ言いながら離れていきました。
私は世界どこに行ってもリンゴは1個いくらで売っているもんだと思い込んでいました。
部屋に戻ってリンゴを割ってみると2つ買ったリンゴのうち1つは中が腐っていました。
(ちなみに他の店でもリンゴを買ったらそこも量り売りでした)


後日。
このようなトラブルの原因は日本が異常なぐらいにきっちりし過ぎているからだと気づきました。
日本ではリンゴは大きさ毎に分けられ品質毎に等級があったりしますが、通常そんなことやっているはずありません。必然的に量って売ることになります。
スーパーで買ったリンゴが腐っていたなんて日本では一方的に店側が悪いということになってしまいがちですが、それは中国的に言うと客がその商品を欲しいと思って選んだ上で買ったのだから客の不注意ということになります。
店側からしてみるとそのリンゴが収穫されてから何日経過しているかなんてわかるはずありませんし、たくさんあるリンゴの全てが腐ってないという保証なんて通常じゃできない話。
それに買う側がよく注意してチェックすれば腐っているかどうかなんてわかりますしね。
今度からは日本的な固定観念を捨て、もう少し緊張感を持って買い物をしようと思います。

それにしても本当に日本はしっかりしているなー、と感じた出来事でした。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

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