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博多風シチュー/投稿者:千本松

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TOP>レポート別>投稿レポート1523


image No.1523  投稿者/千本松   2010/10/11

  博多風シチュー

  ご無沙汰しております〜
 
 
千本松です
 
 
つい最近LIVEスタッフのバイトでたまたま楽屋から出て来た前田敦子に「コンニャ君」という謎のあだ名をつけられ張り手かましそうになった千本松です
 
 
ちなみにあのグループは別に好きじゃありません
 
 
はいどうでもいいですね
 
 
 
いや今回千本松はまた長沼君によってダメージを受けました
 
長沼君を知らない方は暗黒闇鍋天ぷら一期を参照でお願いします
 
 
博多出身の彼です
 
 
 
知っての通りわたくし千本松は東京の音楽専門学校でボーカル科に通ってるわけですが、ボーカル科で喫煙所で雑談している時の事でした
 
 
 
「今日ボーカル科で飲みいかない?」
 
 
 
「あぁいいね、ボーカル科で飲み会とかあんましないもんね」
 
 
「安いから笑笑とか金蔵にしよう」
 
 
 
ちなみに月曜日
 
 
 
そこへ
 
 
 
 
「おっつー」
 
 
「おぉ長沼、もう授業終わったのか」
 
 
ちなみに長沼はベース科
 
 
 
「何か楽しそうな話の匂いがするけど間違ってる〜?」
 
 
 
「あぁ、君の嗅覚は目に見えない物までかぎ分けられるんだったね、正解」
 
 
 
「おっやっぱり〜、なんの話してたの?」
 
 
 
「えっ いや昨日俺の頭にカラスが止まったって話で盛り上げってたダケダヨー」
 
 
 
「うーん多分違うよね〜♪」 
 
 
 
「いやいやホントダッテバヨ」
 
 
 
「いやーまずナルトになってる時点でおかしいし飲み会がなんたらって匂いがしたかなぁ♪」
 
 
 
チッ
 
 
 
「え?舌打ちされたって事は当たってたかな?」
 
 
 
 
「今夜九時に喫煙所に集合しろ」
 
 
 
「イェ〜了解〜」
 
 
 
そして
 
 
 
夜九時
 
 
 
安いし月曜だから混んでないし金蔵へ
 
 
 
「イェ〜お疲れ〜」
 
 
「カンパ〜イ」
 
 
カキンカキン
 
 
集まったのはボーカル科男三人女一人、ベース科男一人
 
 
「なぁ奈津子、この前のPVいつ映像届くのかね」
 
 
「わからんだにー 色々編集するから時間かかるだらー」
 
 
「てかいつPV録ったの?なんで俺がベースで出てないの?」
 
 
「いやまず俺とお前はバンド組んでないってのは理由にならないのかね?」
 
 
「いやPV撮るって知ってたら前日加入してた」
 
 
 
「死んでくれ」
 
 
 
「しかも結構PV録ってるし、YouTubeとかで見てみろよ」
 
 
 
「うわ〜裏切りじゃん、頭来たから今日泊まりに行くわ」
 
 
 
「スイマセンマジで勘弁して下さい」
 
 
 
「いやもう決めた」
 
 
 
「奈津子、こいつを頼む」
 
 
「え 無理 何されるかわかんないし」
 
 
「土井君」
 
 
 
「不可」
 
 
 
「あ、彩斗」
 
 
「嫌」
 
 
 
だんだん長沼が可哀相になってきた
 
 
「チッ、来るならうちの掟守れよ」
 
 
「あ〜余裕余裕」
 
 
 
俺は瞬時に後悔した
 
 
 
 
そして終電で家へ
 
 
 
シャンプーはパンテーンではなくいち髪かダブをワンポンプ分だけ許す
 
 
トイレは一切の使った形跡が無い位綺麗に使う
 
 
冷蔵庫の中の物は一切使用しない事
 
 
 
「これが鉄則だ」
 
 
「オッケ〜」
 
 
 
「ただ明日の朝飯はお前が作れ」
 
 
「オッケ〜、気合い入れて作るわ」
 
 
「食材無駄にすんなよ」
 
 
「わかってるって〜」
 
 
 
就寝
 
 
 
 
起床 10:15分
 
 
 
「・・・んー おわっ 長沼」
 
 
 
「おーおはよー」
 
 
 
トントントントン
 
 
 
「マジで朝飯作ってやがる・・・」
 
 
 
「何?俺の方が起きるの遅いと思った?」
 
 
「いやまあお前が早起きのイメージねぇし」
 
 
「とりあえずシチュー作ってるから」
 
 
 
「へぇ、朝からオシャレだねぇ君は」
 
 
 
「まあ博多風だけどね」
 
 
 
誰か教えてくれ ホントに博多風シチューなんて存在するのか
 
 
そう心で思った
 
 
 
「材料は・・・?」
 
 
 
「えっと〜鶏肉と〜ジャガと舞茸とブナシメジと〜エリンギと〜人参と〜サーモン」
 
 
「ジャガって・・・なんか偉く個性派なシチューだな 美味そうだけどさ」
 
 
「まあ楽しみにしてなよ」
 
 
 
大体5分後
 
 
 
「あっいっけね 牛乳買ってなかった ちょっと買ってくるね〜」
 
 
 
「ぉう 俺のチャリ使っていいぞカギ持ってけ」
 
 
「おっサンキュー」
 
 
ガチャバタン
 
 
 
永沼が牛乳を買いに行った為暇だったので鍋を覗いてみた
 
 
 
「フム 中々美味そうな感じだねぇ」
 
 
 
「むっ」
 
 
 
ビニール袋を野菜の皮などを入れる生ゴミ袋にしていたようで中にブナシメジの茎を発見した
 
 
 
「あんにゃろう 食材は無駄なく使えと言ったのに」 
 
「キノコの茎は普通に食えるんだぞ」
 
 
ガサガサ トントン ポチャポチャ
 
 
 
固形シチューも入ってない野菜スープ状態だったからブナシメジの茎を鍋に投入 
 
 
「ふぅ いいことした」
 
 
 
ガチャ ただいま〜
 
 
 
「ぉう 中々美味そうに煮えてるぜ?」
 
 
「あっ 火見ててくれたのね サンキュー」
 
 
 
そして30分位過ぎて
 
 
 
「できたよ〜 博多風シチュー」
 
 
 
「おお 美味そう」
 
 
「まあ 食べてみなよ」
 
 
ズズー ムシャムシャ
 
 
「うん美味い サーモン入れるだけでグッと豪華になるな」
 
 
「俺いい嫁さんになれるかな?」
 
 
「やめろ 人の味覚はイメージ次第でいとも簡単に味を変えてしまうものだ」
 
 
 
「んじゃ俺毎日みそ汁作りにくるよ」
 
 
「ぉい話を聞いていたのか俺の朝飯をヘドロに変える気か 喋るんじゃない」
 
 
 
「どれ 俺も食おうかな」
 
 
 
ズズー あっつ
 
 
 
「うん 俺天才ビストロ」
 
 
 
「喋らなければな」
 
 
 
「鶏肉はよく煮えた方だな キノコは大丈・・・」
 
 
 
「・・・・・・・・・」
 
 
ダッ
 
 
突然台所の袋をアサリ始めた永沼
 
 
「どうした」
 
 
「うっわぁ・・・オゥェぇ」
 
 
 
「なんだよ 虫でも入ってたのか?」
 
 
 
「・・・番長 なんか俺が買い物行ってる間シチューいじった・・・?」
 
 
 
ちなみに番長とは俺の学校でのあだ名
 
 
「いや・・・いじってな・・・いやブナシメジの茎を切って入れた気がする」
 
 
 
「・・・うわぁ やっぱりかぁ・・・」
 
 
 
「なんだよ ブナシメジの茎位でそこまで騒ぐ事ないだろ 実質食えるんだからさ もったいない」
 
 
 
「ねぇ番長 よく聞いて」
 
 
 
「なんだよ 実は虫食いだったとかってオチか?」
 
 
「いやもっと酷い・・・」
 
 
 
「なんだよ もったいぶるんじゃねぇよ 食ってて問題ねぇから虫食いだろうが少し腐ってようが屁でもねぇぜ」
 
 
 
「まず野菜切るじゃん・・・?」
 
 
「おう」
 
 
「キノコから切ったのね」
 
 
「うん」
 
 
「三角コーナーないじゃん番長ん家」
 
 
「無いな」
 
 
「んでブナシメジ切った時点で腹痛くなってトイレ行ったのね」
 
 
「まさか手を洗わずブナシメジに触ったって事か貴様ぁ」
 
 
「ゴメン最後まで聞いて」
 
 
「あぁ」
 
 
 
 
 
 
 
「ほんでブツ流す際に生ゴミトイレに流しちまおうって思ったわけね」
 
 
 
「・・・・・・え?」
 
 
 
「んで汚物とブナシメジの茎と人参の皮を一緒に流したらブナシメジの茎だけ何回流しても流れなくてさ」 
 
 
「・・・・・・・・・」
 
 
 
「それで仕方ないから要らない箸で便器から取り上げて生ゴミ用にビニール袋に入れてたの」
 
 
 
「・・・・・・・・・・・・・・・」
 
 
 
「それがこれ・・・」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ゲボォォ§@*&#%£!!!!!
 
 
 
「ば、番長!!!!!」
 
 
 
「ハァハァ オゥェロ§@*&#」
 
 
 
トイレに行き吐いたのだがそのゲロが溜まっている便器の中に永沼の汚物にまみれていた物を口に入れたor煮込まれたシチューを飲んだ事が脳に焼き付き過ぎてゲロが出なくなっても吐き気は一切消えず
 
 
 
 
10分後ようやく平静を取り戻し永沼の裁判を行い午後の紅茶のエスプレッソラテの箱買い及びそれを我が家に奉ずる事を命じ、事は収まった
 
 
 
何と言うかね 入れた俺もあれだけど便器の中にあったものを台所に置いとくあのバカのせいであろうよ
 
 
大体俺は食材を無駄なく使えといったのに
 
 
つかそもそも人の家のトイレに生ゴミ流す神経がどうかと思いますがね
 
 
 
多分シチューは一ヶ月は口に入らない事でしょう
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