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2011/03/21
震災 |
東日本大地震が起きた。 あの日、あたしは渋谷の治療院にいた。 ガタガタ…揺れ始め 揺れた中ボーっと隣のホテルの窓掃除のゴンドラを見つめていた。 「長い」長いしやったら揺れる。 それでもゴンドラを見ていたら ゆっくりゆっくり降りてくるゴンドラ 別のビルを見ると地震だから窓を開けたのかガラスが割れたのか 窓が全開でブラインドがぐちゃぐちゃにまがっている その下で通行人は一塊でずっとホテルの方を見つめる。 遠くから聞こえるサイレン 人々は携帯片手に連絡しようとしてるのか情報を見てるのか 携帯画面から目が離せず 「何かとんでもないことが起こってるのかも」 ここまでがだいたい10分もない時間だと思うけど もっと短かったような長かったような… 治療院の中は何体かある経穴人形が棚から落ち 腕がもげたりしてひっくり返っていた。 そんな人形を救出していたら 「あ、また揺れてる」余震は続く。 学校からの指示であたしのいる3階の治療院から 1階へ避難するように指示があったので白衣、サンダルのまま 飛び出した。 その時見た階段の壁はヒビが入りパラパラと崩れ落ちている。 よく聞いてみると築30年は過ぎているらしい。 そんな中先輩は「ニュージーランドのビルのように崩落すると思った」 あたしの手を握り締めギュっと離さなかった。 そして1階の入り口の待合室で待機する。 |