2013年1月から2019年12月までの7年間、Raspberry PiでWebサーバを運用していました。現在はAWSに引っ越しました。(AWSの勉強しないといけないので。。。)
Raspberry PiでWebサーバを運用していた当時の導入・運用については過去のページを参照して下さい。
■Raspberry Pi3 Type BでWebサーバ運用してました!(2018年3月〜2019年12月)
2018年3月から2019年12月までRaspberry Pi3 Type Bで自宅Webサーバを運用していました。 導入や運用中のできごとを紹介します。 これまで約5年間、Raspberry Pi1 Type Bの1台で運用してました(詳細)が、データバックアップ先に使用していたプロバイダのHPサービスを都合により解約することになり、自宅内で常時バックアップを行う必要が発生しました。そのため、Raspberry Pi3を1台購入して稼動系とし、Raspberry Pi1はバックアップサーバとして2台構成で運用することにしました。
■Raspberry Pi3サーバの紹介現在Raspberry Pi3で提供しているコンテンツは、 ・donnk.com(ほぼ更新されていない個人サイト) ・kawakubocoffee.com(合資会社 川久保商店様公式サイト) →コーヒー豆焙煎の注文をネットで受け付けています。
■Webコンテンツのレスポンスまったく違和感なく表示できます。 perlを使ったCGIのページの表示は、旧環境のRaspberry pi1では重たいもので3秒程度かかってましたが、Raspberry pi3では1秒未満に高速化されました。快適です。 重たいページ例:食中毒への道 年間おぇ〜ランキング
■Raspberry Pi3サーバシステム構成○クラスタ構成になりました。 Raspberry Pi3(Act)の障害発生時は、Raspberry Pi1(Standby)に自動で切替えるようにしました。(bashによる) ・ActからStandbyへrsyncで15分毎にデータ同期。 ・StandbyからActに、5分毎にwgetでコンテンツ取得し、失敗したらフェールオーバ。
○長時間の停電に対応できます。 UPS(APC RS550)を使用し、2時間程度の停電でも、UPSのバッテリー運転が可能です。 UPS接続機器の消費電力は、Raspberry Pi3、Raspberry Pi1、ルータ、Hubあわせて13w。 2014/4/27に八王子で発生した24分間の停電でもサービス継続できました。
■機器一覧●本体(Act)・・・Raspberry Pi3 model B
●本体(Standby)・・・Raspberry Pi(model B)メモリ:512MB版
●USB充電器・・・充電万能 PL-WUCHG01(プラネックスコミュニケーションズ株式会社)
●電源用USBケーブル・・・ELECOMのmicro-Bタイプ−USB2.0ケーブル 1m
●SDメモリカード(Pi3用)・・・ Transcend 高耐久 microSDHCカード MLCフラッシュ搭載 ( ドライブレコーダー向けメモリ ) 16GB Class10
●SDメモリカード(Pi1用)・・・ 交換4枚目:Transcend SDHCカード 16GB Class10に交換→2016年11月から18ヵ月で故障。 交換5枚目:Transcend 業務用/産業用 組込向け SDHCカード 16GB Class10に交換→2018年5月から現在使用中。
●モニタ用ケーブル・・・iBUFFALOのHDMIケーブル 1.5m
●UPS・・・APC RS550
■構築方法SDメモリカードへのOS書き込みや、OSセットアップ方法の説明は省略させて下さい。特別なことはやっておらず一般的な手順で構築しています。
OSは、Raspbian Stretch Lite。
サーバ構築としての注意点は、以下の2点。 1.デスクトップ環境などリソースを食うものは入れない。 2.SDメモリカードにログ等、常時書き込みを続けるとすぐにSDメモリカードの寿命が来てしまう(実績あり)ので、極力RAMDISKに書くようにする。詳細は、rsyslogとapacheのログをRAMDISKに書く方法(rasbian)を参照。
インストールしたパッケージは、 apache2 liburi-perl libjcode-pm-perl libswitch-perl postfix dovecot-pop3d procmail libgraphics-magick-perl apcupsd ntpdate bind9 dnsutils sysstat openjdk-8-jre vsftpd
■コーヒー豆焙煎の注文受付システム稼働してました!2013年11月28日から、RaspberryPiで、kawakubocoffee.com の提供を開始しています。こちらのサイト「川久保商店」は、コーヒー豆焙煎のオーダメイド注文を受け付けるネットショッピングサイトになっています。
・Raspberry PiにSSLサーバ証明書(GeoTrust)をインストールして、httpsによる暗号化を行っています。 ・Raspberry Piでも稼働するよう、超軽量化した100%オリジナルの注文システム(perlのみ)です。 ・ネットショッピングとはいっても、ショッピングカートや決済機能ありませんが、パスワードでログイン後、コーヒー豆のオーダーメイド注文(銘柄、量、焙煎度、豆の状態、お渡し日時指定等)が簡単に操作でき、受注時にお店へメールして、注文票を印刷できます。 ・2014/11/8、スマートフォンに対応。 ・Webデザインと構築はすべて私(ひらT)が担当。 ・2016/9/19 全ページSSL化。
↓注文画面
ぜひ、香り高い炭火焙煎の珈琲豆を、kawakubocoffee.comでお試し下さい!
【2019/06/29追記】 残念ながら川久保商店は7月27日で閉店となってしまいました。 注文システムも7月末で運用終了になります。 ちょっとさみしいですね。
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