ドンタコス通信000801

先週の日曜日の明け方、歯が痛くて目が覚めてしまった。
死ぬほどの痛みではないが、熟睡できるわけでもないぐらいの、中途半端な
痛み方です。
かれこれ１０年近く歯医者は行っていないから、そのツケがそろそろ回って
きたようです。
そのうちに、歯医者に行くにせよ、当面の問題は歯が痛いごときの事で、Ｎ
村の大事な安眠が妨害されているという事です。
はてさて、どうしたもんか、うちに痛み止めなんて気の利いた薬があるわけ
無いし。かといって我慢すれば痛みが消えるといったわけでもない。
こういう時こそ、Ｎ村の非人間的な能力の出番である。人格切り替えを行え
ば痛みを忘れる事ができるはずだ。予備の人格を用意しておいて良かったぜ。
では、早速やってみよう。
・・・・・・
・・・
ん、痛みが無くならないぞ。切り替えに失敗したかな。じゃあ、もう一回。
・・・・
うーん、相変わらず痛いな。何が悪かったんだろう。
おうっ、そうかっ。いやー、私としたことが大事な事を忘れていた。いくら
人格を切り替えても肉体が一緒だから痛みが無くなるわけないじゃないか、
はっはっは。
仕方ないから、脳内麻薬でも出して寝るとしよう。
自己暗示が効いたのか、５分後には再びぐっすりと眠っているＮ村であった。

さて、寝ていると時々痛くなるは歯痛を我慢して１週間を過ごし、土曜日に
仕方なく歯医者に行ってきました。
予想はしていましたが、かなり状態は悪いらしく、いきなり歯を抜くなどと
言い出すじゃないか。
今まで歯を抜いた事がないので、いったいどんな事になるのやらドキドキし
てきました。
麻酔をドバッーと撃ち込んで、一部歯茎を切開して、血がドクドク流れ出し
たところで、一気に抜く！！という、かなりスプラッターなイメージを想像
してしまいます。
そんなＮ村の心境を知ってか知らずか、歯医者さん曰く
「僕は専門家だから、間違いないからね。」
そういう事を言うお前が一番信用できんのだ、と心の中で思いましたが、既
にまな板の上の鯉と化したＮ村はされるがままの状態です。
麻酔を打たれて、しばらく放置された後、Ｎ村の口に手を突っ込んだ歯医者
さんはグイグイとターゲットの奥歯を押しているような感じがします。麻酔
のせいか痛みはほんとんどなく、やがてボロッって感じで歯が取れました。
見せてもらった歯は、小学生の保健室に張ってあるポスターのような典型的
な虫歯でした。あんなにボロボロになっていたとはショックでした。
待ち時間の方が長かった治療は、そんだけ？って聞きたくなるほどあっさり
終わりました。下手に治療するよりは抜いてもらう方が手軽なのがちょっと、
怖いですね。人によっては面倒だから抜いてくれ、という人もいるのではな
いだろうか。

歯を抜いたので歯茎から血がでるのを押さえる為に脱脂綿を３０分ぐらい噛
めと言われて噛んでいました。しかし、３０分とは中途半端な時間です。な
ぜかと言うと、歯医者の後に会社に行かねばならないからです。
３０分後というと、丁度電車に乗るだろうという時間であり、しかも電車に
乗ってしまうと乗り継ぎを含めると１時間以上は降りないのです。
仕方がないので、脱脂綿を噛んだまま電車に乗り込みました。途中何度か脱
脂綿を飲み込んでしまいたい衝動に駆られましたが、食べてもおいしくなさ
そうなので断念しました。

気がつくと、７月も終わろうとしていたのですが、なんと７月は完成させた
版画が一つもありません。
今年は今まで、毎月一作ずつ完成させていたのですが、このままでは記録が
途切れてしまいます。
とりあえず、絵は出来あがっているので、後は勢いで創作にかかるだけだ。
そう思いながらも勢いにのれず、ちびちびと作業を進めて後一息というとこ
ろまでこぎ着けました。
そして７月３０日の日曜日、今日で完成だと思っていたのですが、見事に一
日中寝てしまい何も進まないまま、７月３１日を迎えました。
その日は会社から帰ってくると、狂ったように作業を開始しました。完成し
なかったからといって、どうなるわけでもないのは分かっているのですが、
必死に作業を続けます。
そして、朝の４時頃にようやく完成しました。
その後、ぶっ倒れて眠る予定だったのに、なかなか寝つけず、寝たのは６時
頃。結局１時間３０分ほど睡眠をとり、会社に向かいました。
こんな生活してたら、いつか身体が壊れるな。