トンタコス通信
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悪い予感
歩きながら、帰りのことを考えます。
帰りは暗くなるのと疲労でペースが落ちるのは間違いない。しかも、歩道が無
いなので、車と接触して、そのまま当て逃げでもされかねんな。
なんだか無事に帰れるのかどうか怪しくなってきたぞ。
ついでに悪い予感が頭をよぎります。ここまで歩いてきて、知人が今日は居な
いなんてことがあるやもしれん。
通常であれば何らかのトラブルがあるはずなのに、なぜか順調に進んでいるの
で、上手くいったと思っていたところで最後の最後で失敗するなんて事は、N
村の過去の経験からは大有りだ。まあ、それはそれでいっかと、開き直ります。
約束をせずに行って驚かせるってことは、約束していないんで会えないという
リスクがあるってことだ。
N村って、そんな不確実性が好きなんだな。


到着
残りあと3キロ、2キロ、1キロと順番に看板が続いて、ようやく到着しまし
た。岩手山麓工房まつりの会場です。
着いた頃には、秋だったのに、汗でグッショリです。
会場の地図を見て、出店場所に行ってみると、以外にも長年会えなかったその
人がいました。とは言っても、お互いに顔を知らないので、遠慮しながら声を
かけてんだけど。
これで、10年近く温めていた願いが叶いました。
しかし、してやられたのは、N村がひょっこり顔を出すんじゃないかと、予想
されていたってことです。N村の性格なんて知らないハズなのに、行動が読ま
れているとは思わなかったが、さすがに駅から歩いてくるとは考えていなかっ
たようです。
ちなみに帰りは駅まで車で送ってもらいました。
話によると、N村の通った道は宮沢賢治がその昔、岩手山まで歩いた道らしく
て、今でも登山者が駅から歩いているそうです。
さらに、その道は車という危険要素の他にも、変質者が出たり、クマが出たり
となかなかのデンジャラスな場所だと聞かされました。
クマみたいに野生動物で自分よりデカイ生き物って見たことないから、自分が
どんな反応するのか想像がつかんぞ。今度から予想されるイベントとして、野
生動物との遭遇を入れておこう。これで、不意にクマに出くわしても、楽しん
でパニックになれるってもんだ。




ってわけで、岩手山麓工房まつりの話はオシマイです。
読み直してみて分かったけど、こりゃ書きかけのネタだな。
もうちょっと、苦労して歩いたって雰囲気が欲しいんだけど、もう忘れちゃっ
たしな〜。
きっと、その辺が封印した理由の一つなんだろうな。





トンタコス通信060929号
トンタコス通信061001号
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