ドンタコス通信
ドンタコス通信


♪ドン・ドン・ドンタコスは、ヒゲオヤジ(ウッッ!!)
ってわけで、やってきましたドンタコス通信、インチキ闘病編。もういい加減
に飽きてきたんだけど、ここまで来てやめるわけにいかんよな。
仕方ないんで、先週の続きだ


目醒め
気がつくと、誰かに話かけられていました。どうやらN村に何かを言っている
ようです。ただし、何を言っているのか、N村の耳には届いていません。
口元にティッシュを数枚あてがわれているのと、なんとなく何やら吐き出せと
言われているようです。
そんなに吐き出すようなもんがあるんだっけ?と疑問に思いながらも、言われ
る?ままに口の中にあるものを出してみると、以外にもたくさん、何か出てき
ます。
どうやら、たっぷりの血のようです。何で血が出ているのか理解するのに時間
がかかりました。いつの間にか手術が終わっているようです。何度か血を出し
ているうちに、そこが手術室でも病室でも無いことは分かりました。おそらく、
手術室の前でちょっと待たされた場所のようです。
あと、何か話かけられたような気がするのですが、何を言われたのか、どんな
反応を返したのか全く記憶にありません。記憶にあるのは、あぁまたストレッ
チャーに乗せられて移動できるんだラッキーと、相変わらず能天気な事を考え
ていたぐらいです。
しかし残念ながら、いつの間にか意識を無くしてしまいストレッチャーで病室
に戻るまでの記憶はありませんでした。
次に気がつくと、病室に到着しておりストレッチャーから病室内のベッドに移
動させられるところでした。
手術前に麻酔のガスを吸う前は、本当に3回深呼吸する間に眠れるのか、疑い
まくっていたんですが、実際は2回目の深呼吸で完全に意識が途絶えてました。
恐るべし全身麻酔。何が怖いって、麻酔から醒めた直後に意識はあるんだけど
思考能力が無くなってしまう時間がある事です。
その時間って、人から言われたことは何の疑いもせずにやってしまう気がする。
しかも、薄くて曖昧な記憶しか残っていないので、自分が何をやったのか自信
が持てないし。


秘密の計画
ちょっと話は前後しますが、実は入院前にN村はある極秘の計画を立てていま
した。
今回、N村にとっては初体験の全身麻酔です。そこで、この機会に実験してお
かないと後悔することは無いかと考えてみました。そこで思いついたのが、全
身麻酔で身も心もアッチの世界に行って、こっちの世界でエッサホッサと手術
をされている最中に、麻酔から帰還できるかどうかという実験です。
手術中に全身麻酔で意識を亡くしているはずのN村が突然、カッと両目を大き
く開いたかと思うと、痛みと咽喉に挿入された呼吸用の管のせいで、バタバタ
と暴れだす。呼吸用の管がノドを傷つけないように、そして上手く呼吸できな
いので、血が肺に流れないように押さえつける手術医!
うーん、怖いけど面白そうだ。
麻酔を受けている間の感覚がどんなもんかサッパリ分からんし、自発的に呼吸
すら出来ないって話なので、まず失敗するんだろうけど、麻酔中に自分の体を
どこまで自由に動かせるのか知っておくまたと無いチャンスだ。
さすがに、これは直前に思いつきでやってもダメだと思って、実は手術の3日
ほど前から、手術中に起きるというイメージトレーニングだけはしておきまし
た。
起きるには何かしらキッカケとなる刺激が必要だと考えられます。意識の無い
状態でキッカケを理解できるとは思えませんし、外部からどんな刺激がやって
くるのか分かりません。
そういうわけで、ありきたりに麻酔で眠ってから30分で起きるタイマーを体
内時計にセットします。タイマーは動くのか、時間は正確なのか、タイマーは
動いたとしてそれで目覚めるのか、色々と不明な点はありますが、何かしらや
ってみないことには始まりません。
しかしまあ、こんな普通は思いついてもやらないような事を実験する患者だと
分かってたら、入院させてくれなかったかもしれんな。
でも、多少医療事故があって障害が残ろうか、「まぁいっか」と済ませるよう
な人間なんで、楽な相手には違いない。
なんにせよ、この実験ですが、全身麻酔から醒めた時の状況から察するに、あ
と10回やっても成功しそうに無いってことだけは分かりました。




というわけで、今日のドンタコス通信はこれでオシマイ。
肝心の改造手術シーンの描写が無いんだけど、ホントーに何にも覚えてないん
で、許して下さい。これでも手術の様子を伝えるべく、手術中に起きる努力は
したんだから。
じゃあ、また次回もよろしく!





ドンタコス通信060822号
ドンタコス通信060904号
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