ドンタコス通信060822

手術室へ向かう前に、手術用のガウンみたいなもの(正式名は不明)へと着替え
させられます。
上半身は裸で、下半身は下着とズボンを履いたままで、ガウンを着ることにな
ります。手術室へ着いたら、眠らされている間に、ズボンはおろか、下着まで
脱がされたりすることがあるらしい。
脱がせてくれるのがカワイイ看護婦さんなら、麻酔が効いている時じゃなくっ
て、意識のあるうちがいいんだけど。それだとホラ、Ｎ村が頬をピンク色に染
めて恥らいつつ「見ちゃイヤン」とか言った瞬間に、看護婦さんがコンマ２秒
以内の早業で、どこからか取り出した巨大ハリセンでＮ村の頭をどついてくれ
たりするんだよ。
それはさておき、ヒゲを剃って、麻酔を投薬されて、ガウンに着替えて、スト
レッチャーに乗って、いざ行かん手術室へと！！とは言っても、Ｎ村はストレ
ッチャーに乗せられて、暴れないように身体を固定されて運ばれるだけなんだ
けど。

てっきり歩いて手術室まで行くもんだと思ってたんで、ストレッチャーに乗れ
て、ちょっとラッキーでした。あれって一回ぐらいは乗ってみたいと思ってた
んだよね。
当然、病院なんで何度かストレッチャーで移動している人を見かけたことがあ
ります。しかし、なぜか楽しそうにしている人を見たことありません。意識が
無いならともかく、意識があるなら、もうちょっと人生を楽しんでいる余裕を
見せて欲しいんですよ。
Ｎ村の見たストレッチャーズが運悪くネガティブな性格だったのかもしれませ
んが、そんな人をみる度にＮ村は「なんで？」と不満を感じていました。
実はそんな不満はすっかり忘れていたんですが、ストレッチャーに乗ろうかと
いう時にピッキーーン！と天啓のように思い出しました。いや天啓です。
思わぬところで、ストレッチャーに乗せられて院内を移動するという機会を得
たわけだし、ここは是非ともＮ村が正しいストレッチャーの乗り方の見本って
いうものを一般ピーポー共に見せつけてやるべきだと思い、院内を凱旋する気
分で移動しました。
そんな事を考えなくても、見える風景が違うのが興味津々で面白かったんです
けどね。
残念なのは、首ぐらいしか自由に動かせないので、首を浮かせてキョロキョロ
と左右に落ち着きなく動かしては笑っている頭の足りない人にしか見えないっ
て事です。

すんません、まだストレッチャーネタです。
出術室はＮ村の病室とは別フロアーなので、エレベータで移動します。
ストレッチャーのサスペンションというかクッションが柔すぎてエレベータに
乗り込む時にかなり上下動して面白いです。
いや、それはどうでも良くってだ、問題はエレベータを降りる時に発生しまし
た。ストレッチャーのタイヤがフロアとエレベータの隙間にはまって移動不能
に！！
うーん、Ｎ村の体重が重すぎたか？などと冗談を言っている間に、押している
看護婦さんに抜け出す努力をしてもらいます。
さらにその裏で、Ｎ村の頭ん中では、某シン●ラーのエレベーみたいに、この
ままエレベータが移動したらどうしようかと考え始めました。
うーん、身体を固定されているとはいえ、頑張れば動けるけど、ヤバイ！と思
ってから反応して間に合うかな～、多分間に合わねーよなー。
ということで、何かあったら非常に困った事態になるんですが、イヤな状況と
はいえ予測がついたので一安心です。
でも結局、Ｎ村の危険予測は実現することなく、ストレッチャーは無事にエレ
ベータトラップを抜けたのでした。

残念ながら、あっという間にストレッチャーの旅は終わって、手術室へと到着
してしまいました。
手術担当の方々が、既にスタンバイしており、手術室の中を初めて遊園地に来
た子供のようにキョロキョロ眺めるＮ村を心なしか、面白そうに見つめてます。
おおっ、デッカイ無影灯がある！なんか、Ｎ村の予想よりもカッコイイデザイ
ンだ！
しかし、Ｎ村が気になる場所を全部観察し終わるのを待ってくれるわけじゃな
いので、さっさと手術台に載せられます。もう、まな板の上のコイです。
そして、人工呼吸器の先に繋がっていそうな透明プラスチック製の鼻と口を覆
うマスクをあてがわれました。そっからガスが出ているらしく、３回深呼吸を
すれば、くったりと眠ってしまうそうです。
ほんまかいな～、たった３回深呼吸する間に眠れるって～、ウソだろ～。Ｎ村
は、徐々に意識が遠のくと思っていたので、かな～り疑ってました。
１回目の深呼吸・・・・、そして２回目・・・・